キーウェアは調整のほぼ最終局面、今期営業増益を見直し

  システム開発のキーウェアソリューションズ <3799> (東2)の株価は水準切り下げの展開が続いたが、足元では下げ渋りの動きを強めている。調整のほぼ最終局面だろう。今期(14年3月期)の営業増益を見直す動きが強まりそうだ。   システム受託開発事業(公共システム開発、ネットワークシステム開発)、経営とITの総合コンサルティング事業(システムインテグレーション、ITサービス、サポートサービス)、その他事業(機器販売など)を展開している。筆頭株主のNEC <6701> との連携によって医療分野や流通・サービス業分野へ事業領域を広げ、ERP関連やセキュリティ関連も強化している。   1月31日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は前年同期比4.9%増収、同40.8%営業増益、同71.4%経常増益、同2.0倍最終増益だった。受注高は同5.6%増だった。売上面で見ると主力の公共システム開発が同1.1%増収にとどまり、ITサービスが同0.9%減収、その他が同4.5%減収とやや低調だったが、ネットワークシステム開発が同22.7%増収、システムインテグレーションが同24.8%増収、サポートサービスが同13.3%増収と好調に推移し、増収効果で営業損益が大幅に改善した。   通期の見通しは前回予想(5月14日公表)を据え置いて、売上高が前期比7.8%増の176億円、営業利益が同11.9%増の6億円、経常利益が同0.8%増の5億30百万円、純利益が同9.2%減の5億30百万円としている。主要顧客のNEC、日本HP、JR関連を中心として、ネットワークシステム開発やシステムインテグレーションが好調であり、プロジェクト管理徹底や事業構造改革の効果なども寄与する。収益は改善基調だろう。   株価の動きを見ると、昨年9月高値2154円から反落後は水準切り下げの展開が続いている。12月下旬には一旦反発する場面があったが、1月下旬から2月上旬には全般地合い悪化の影響も受けて12月安値を割り込んだ。2月4日には610円まで下押す場面があった。ただし足元では700円台まで戻す場面があり、下げ渋りの動きを強めている。   2月17日の終値677円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円33銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS679円20銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となって水準を切り下げたが、52週移動平均線近辺では下げ渋りの動きを強めている。調整のほぼ最終局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発のキーウェアソリューションズ<3799>(東2)の株価は水準切り下げの展開が続いたが、足元では下げ渋りの動きを強めている。
economic
2014-02-18 09:15