マルマエは出直りのタイミング、受注好調が支援材料

  精密部品加工のマルマエ <6264> (東マ)の株価は1月の戻り高値圏から一旦反落したが、下値支持線に到達して出直りのタイミングだろう。足元の受注好調が支援材料だ。   半導体やFPDなどの製造装置に使用される真空部品や電極などの精密加工事業を展開している。今期(14年8月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比3.7%減の11億20百万円、営業利益が同60.6%減の50百万円、経常利益が同72.8%減の35百万円、純利益が同51.1%減の40百万円としている。第2四半期累計(9月~2月)については12月27日に増額修正したが、通期見通しについては受注環境に不確定要素が多いとして据え置いている。   ただし半導体分野のスマートフォン向け装置部品が好調に推移したことなどで、第1四半期(9月~11月)は前年同期比19.9%増収、同49.5%営業増益、同33.1%経常増益、同90.5%最終増益となった。そして通期見通しに対する進捗率は売上高が27.8%、営業利益が54.0%、経常利益が71.4%、純利益が85.0%と高水準である。光学関連装置の新規大型案件の受注も寄与して通期も増額の可能性が高いだろう。   なお2月8日に発表した14年1月度の月次受注残高(速報値)は、FPD分野が39百万円、半導体分野が67百万円、その他が2億19百万円で、合計が3億25百万円(前月比31.2%増加、前年同月比65.9%増加)となった。新分野の光学関連装置の受注が増加した。さらに半導体分野も増加傾向であり、高水準の受注が期待される。   株価の動きを見ると、12月27日の第2四半期累計増額修正を好感して、直近の5万円台から1月9日の9万2000円まで急伸した。その後は利益確定売りや全般地合い悪化の影響で反落し、2月4日には5万6200円まで調整した。ただし足元では7万円近辺まで戻す場面があり、切り返しの動きを強めている。   2月17日の終値6万6700円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS2292円79銭で算出)は29倍近辺である。週足チャートで見ると13年11月8日の5万5300円、12月24日の5万6000円、そして2月4日の5万6200円が下値支持線の形だ。受注好調が支援材料であり、下値支持線に到達して出直りのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
精密部品加工のマルマエ<6264>(東マ)の株価は1月の戻り高値圏から一旦反落したが、下値支持線に到達して出直りのタイミングだろう。足元の受注好調が支援材料だ。
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2014-02-18 09:30