ロングライフは25日線水準から2期ぶり最高純益更新・連続増配を再評価し続伸

  ロングライフホールディング <4355> (JQS)は、3円高の313円と続伸して始まっている。同社株は、25日移動平均線水準での中段固めを続けてきたが、今10月期の純利益が、2期ぶりに過去最高を更新することを見直し割安修正買いが増勢となっている。今期配当が、3期連続して増配されることや、昨年12月30日に発表した自己株式取得を今年1月20日に早期終了したことなどの株主への積極的な利益還元策も、押し上げ効果を発揮している。 ■有料老人ホームの完売めざし在宅介護事業でも首都圏へ積極出店   同社の今10月期業績は、売り上げ116億円(前期比11%増)、経常利益5億1000万円(同12%増)、純利益2億5500万円(同26%増)と予想され、純利益は、2012年3月期の過去最高(2億1900万円)を更新する。前期業績は、売り上げが会社設立以来初の100億円台に乗せ営業利益、経常利益とも同じく過去最高となった。前期末でホーム介護事業のホーム数が、昨年12月の住宅型有料老人ホーム「ロングライフ京都嵐山」のオープンで20ホーム、居室総数が、前々期末比49室増の803室となり、テレビCMによる広告宣伝活動などを強化して入居率の引き上げに注力し、在宅介護事業も、前々期の124サービスから154サービスに拡大、マイレージポイントサービスなどの独自サービスで差別化を図ったことが要因となった。ただ純利益は、税金費用の増加などで減益転換した。今期も、国内では「ロングライフ京都嵐山」などの全室完売を進め、在宅介護事業でも首都圏エリアに積極的出店、国際戦略でもインドネシアで今年4月にシニア向け施設をオープンするなど加速させることなどが要因となる。   配当は、前期に5円(前々期実績3.5円)に増配したが、今期も5.5円に引き上げ、増配は、2011年5月1日付けで実施した株式分割以来、3期連続となる。自己株式取得は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能にすることを目的に20万株(発行済み株式数の1.85%)、取得総額7000万円を計画、この取得を今年1月20日に早期終了(取得総額は6434万円)している。 ■PER13倍台の割安修正で戻り高値抜けから昨年来高値奪回へ   株価は、昨年9月につけた昨年来安値245円から今期業績の続伸予想、自己株式取得と好材料が続いて365円の戻り高値まで5割高し、この上昇幅の半値押し水準の25日線水準を固める中段もみ合いでエネルギーを溜め込んできた。PER13倍台の割安修正で戻り高値抜けから昨年来高値503円にキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ロングライフホールディング<4355>(JQS)は、3円高の313円と続伸して始まっている。
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2014-02-19 09:45