京写が急騰、8月の戻り高値突破、5月高値も視野
プリント配線板大手の京写 <6837> (JQS)の株価が動意付いて急騰している。今期(14年3月期)好業績見通しが支援材料であり、強基調への転換を確認して5月の年初来高値も視野に入りそうだ。
生産量世界トップの片面プリント配線板、および両面プリント配線板を収益柱として、実装関連事業も展開している。中期経営計画では16年3月期売上高200億円、営業利益率6%、ROE15%以上、ROA6%以上を目標としている。重点戦略としては、LED照明関連など環境対応製品の強化、片面配線板分野での圧倒的市場シェアの獲得、海外生産の拡大、コスト低減による収益力強化、新製品PALAPなど新規事業の確立を掲げている。
今期連結業績見通し(10月23日に経常利益と純利益を増額修正)は売上高が前期比10.1%増の165億円、営業利益が同35.5%増の7億50百万円、経常利益が同13.5%増の7億50百万円、純利益が同67.5%増の5億30百万円としている。純利益は固定資産減損損失一巡も寄与する。なお通期の想定為替レートは1米ドル=97円としている。
通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は概ね順調な水準だった。片面プリント配線板の需要が好調だ。さらに自動車関連では下期から新製品の供給を開始し、期後半に向けて家電関連の需要も回復傾向を強めることが予想される。コスト削減効果も寄与するだろう。想定為替レートは保守的な水準であり、通期上振れの可能性もありそうだ。
株価の動きを見ると、11月下旬に250円~260円近辺の短期モミ合いから上放れた。さらに12月中旬には一段と上げ足を速める展開となり、12月17日には前日比47円(16.04%)高の340円まで急伸する場面があった。今期好業績見通しを評価する動きだろう。
12月17日の終値320円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円98銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS266円28銭で算出)は1.2倍近辺である。目先的には過熱感を強めているが、8月の戻り高値281円を一気に突破して強基調への転換を確認した形だろう。急騰して付けた5月の高値415円も視野に入りそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
プリント配線板大手の京写<6837>(JQS)の株価が動意付いて急騰している。今期(14年3月期)好業績見通しが支援材料であり、強基調への転換を確認して5月の年初来高値も視野に入りそうだ。
economic
2013-12-18 09:45