新和内航海運は高値圏で堅調、好業績や割安感を評価して上値追い

  新和内航海運 <9180> (JQS)の株価は年初来高値圏で堅調に推移している。今期(14年3月期)好業績見通しで、指標面には依然として割安感があり、目先的な過熱感が薄れて上値追いの流れだろう。   NSユナイテッド海運 <9110> の子会社である。鉄鋼メーカー向け原料炭・石灰石・鋼材、電力向け石炭、建設向けセメントなどを輸送する内航海運事業を主力として、港湾運送事業やLPGタンクローリー等輸送事業なども展開している。   今期連結業績見通し(10月25日に2回目の増額修正)は売上高が前期比8.0%増の205億80百万円、営業利益が同56.2%増の18億30百万円、経常利益が同49.8%増の17億60百万円、純利益が同41.0%増の11億円としている。内航海運事業で電力・セメント・鉄鋼関連の輸送量が想定以上に増加し、運行効率向上や諸経費圧縮などの効果も寄与する。期後半も復興関連需要の本格化や景気回復に伴う粗鋼生産量増加などが予想され、通期3回目の増額の可能性があるだろう。   株価の動きを見ると、今期業績見通しと配当予想の増額修正を好感して動意付き、11月1日の年初来高値565円まで急伸した。その後は上げ一服の形だが急騰前の水準まで下押すことなく、概ね高値圏520円~550円近辺で堅調に推移している。利益確定売りをこなす動きだろう。   12月17日の終値530円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円10銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS568円15銭で算出)は0.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して目先的な過熱感は薄れた。指標面の割安感も評価して上値追いの流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
新和内航海運<9180>(JQS)の株価は年初来高値圏で堅調に推移している。今期(14年3月期)好業績見通しで、指標面には依然として割安感があり、目先的な過熱感が薄れて上値追いの流れだろう。
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2013-12-18 09:45