じげんは中期成長期待で出直りのタイミング

  領域特化型ポータルサイト運営のじげん <3679> (東マ)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化で12月高値から急反落したが、中期成長期待で出直りのタイミングだろう。   13年11月東証マザーズ市場に新規上場した。ライフメディアプラットフォーム事業は「生活機会の最大化」を目指して、求人・住まい・結婚・車などのライフイベント領域を中心に、領域特化型ポータルサイト(EXサイト)を運営している。EXサイトでは複数のインターネットメディアの情報や企業の情報を集約・統合しているため、一般ユーザーにとってEXサイト上での一括検索・閲覧・応募・問い合わせが可能になるという利便性の高さが特徴だ。クライアント企業からの成果報酬や広告収入が収益柱である。   運営サイトは、転職・派遣・アルバイト・看護師求人・薬剤師求人関連、住宅・賃貸・引っ越し関連、プロバイダー関連、太陽光発電関連、自動車・中古車・自動車保険関連、婚活関連、チケット関連、国内旅行関連など幅広く展開し、ユーザー数・提携企業数の増加に注力してサービス領域の拡大も目指している。13年12月にはKDDI <9433> と求人サービス全情報に関して業務提携した。   2月6日には、賃貸物件検索サイト「賃貸SMOCCA!-ex(スモッカ!)」が、マイナビの運営する賃貸住宅情報サイト「マイナビ賃貸」と情報提携を開始したと発表した。さらに2月13日には、インターキャピタル証券の全株式を取得(3月31日予定)して子会社化し、証券事業に参入すると発表した。   2月13日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は売上高が13億61百万円、営業利益が6億48百万円、経常利益が6億28百万円、純利益が3億58百万円だった。今期が連結初年度のため単純比較はできないが、前年同期(上場前)との比較で見ると85.5%増収、69.8%営業増益、64.5%経常増益、55.6%最終増益だった。多領域展開やサービス改善などが寄与した。   通期見通しは前回予想(11月22日公表)を据え置いて、売上高が前期比52.9%増の17億93百万円、営業利益が同45.4%増の8億60百万円、経常利益が同42.8%増の8億44百万円、純利益が同49.4%増の5億33百万円としている。賃貸関連の大型顧客との提携も寄与してユーザー数・提携企業数が順調に増加し、人件費、広告宣伝費、サーバ関連費用などの増加や上場関連費用を吸収する。   第3四半期累計の進捗率は売上高が75.9%、営業利益が75.3%、経常利益が74.4%、純利益が67.2%と概ね順調な水準である。好業績が期待され、業容拡大ペースを考慮すれば通期上振れの可能性もあるだろう。   株価の動き(13年11月公開価格600円に対して初値1750円)を見ると、12月高値2070円から反落し、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で水準を切り下げた。2月4日には1120円まで調整する場面があった。ただし2月14日には1600円台まで切り返す場面があった。高値からほぼ半値水準まで調整して下値を確認した形だろう。2月19日の終値は1309円だったが、中期成長期待で出直りのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
領域特化型ポータルサイト運営のじげん<3679>(東マ)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化で12月高値から急反落したが、中期成長期待で出直りのタイミングだろう。
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2014-02-20 09:15