ノアは下値固め完了感強めて調整のほぼ最終局面

  LED照明機器商社のノア <3383> (名セ)の株価は安値圏で軟調展開だが、1600円台で下値固め完了感を強めて調整のほぼ最終局面だろう。きっかけ次第で反発の動きが期待される。2月13日に一旦未定に修正した通期見通しを2月19日に公表したことで材料視される可能性もあるだろう。   LED照明機器の販売を主力として、太陽光パネルなど環境商材の販売も展開している。主力のLED照明機器事業では、得意とする高所照明市場で街路灯や防犯灯など官公庁入札案件への取り組みを強化している。   2月13日発表の今期(14年6月期)第2四半期累計(7月~12月)業績(非連結)は、売上高が前年同期比36.7%減の1億22百万円、営業利益が34百万円の赤字(前年同期は42百万円の赤字)、経常利益が34百万円の赤字(同43百万円の赤字)、純利益が35百万円の赤字(同19百万円の赤字)だった。想定していた既存顧客案件や入札案件の導入計画延期・中止、さらに新規顧客獲得遅れなどで大幅減収だった。ただし経費圧縮効果で営業赤字幅は前年同期に比べてやや縮小した。   通期の見通しについては2月13日時点で未定に修正していたが、2月19日に新たな見通しを公表して、売上高が前期比5.3%増の3億20百万円、営業利益が61百万円の赤字(前期は94百万円の赤字)、経常利益が61百万円の赤字(同95百万円の赤字)、純利益が61百万円の赤字(同71百万円の赤字)とした。期初時点の計画に対しては下振れの形だが、営業赤字幅は前期に比べて縮小する見込みだ。第2四半期累計の実績を踏まえ、下期の売上高について保守的に見積もったとしている。   なお第2四半期累計末時点で18百万円の債務超過となり、継続企業の前提に関する重要事象等が注記されている。当該状況を解消すべく、LED照明機器販売事業の拡販、新たな環境関連商材の販売、新規事業の開発に加えて、新株予約権の行使および第三者割当増資などによる資金調達などで債務超過を早期に解消していく方針としている。   株価の動きを見ると、昨年12月以降は概ね安値圏の1600円~1900円近辺で推移している。ただし1600円台で下値固め完了感も強めている。今期業績見通し下振れを織り込んだ可能性があり、調整の最終局面のようだ。2月19日の終値は1736円だった。週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線を突破する動きを強めている。きっかけ次第で反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
LED照明機器商社のノア<3383>(名セ)の株価は安値圏で軟調展開だが、1600円台で下値固め完了感を強めて調整のほぼ最終局面だろう。
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2014-02-20 09:15