きちりは売り一巡して切り返しの動き
飲食チェーンのきちり <3082> (東2)の株価は、業績見通し減額修正や全般地合い悪化の影響などで高値圏から急反落したが、足元では売り一巡して切り返しの動きを強めている。
関西および関東エリアに直営店を展開する飲食チェーンである。カジュアルダイニング「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」を主力業態とする自社ブランド事業、および店舗を受託運営するプラットフォームシェアリング事業を展開し、前期(13年6月期)末の直営店舗数は68店舗(関西エリア43店舗、関東エリア25店舗)である。
13年2月に食品加工機械メーカーのサタケ、13年4月にイタリアのバックブランド「オロビアンコ」、13年5月に福岡県「はかた地どり」生産者である農業組合法人福栄組合と業務提携し、首都圏への出店を強化している。中期経営計画では目標値として、18年6月期売上高100億円、営業利益15億円、経常利益16億円、純利益10億円、配当性向30%、自社ブランド事業100店舗、プラットフォームシェアリング事業契約店舗数500店舗などを掲げている。
2月7日発表の今期(14年6月期)第2四半期累計(7月~12月)の業績(非連結)は、1月24日に減額修正を発表して前年同期比10.6%増収、同24.4%営業減益、同24.5%経常減益、同20.6%最終減益となった。新規出店効果などで増収だったが既存店売上高が想定を下回り、輸入原材料価格の上昇や人材採用による販管費増加なども影響した。
第2四半期累計の減額および新規出店の見直しを主因に、通期見通しも1月24日に減額修正した。売上高は2億円減額して前期比14.1%増の71億円、営業利益は1億60百万円減額して同4.5%減の5億40百万円、経常利益は1億70百万円減額して同4.2%減の5億80百万円、純利益は1億02百万円減額して同1.1%増の3億48百万円としている。期後半の挽回に期待したい。
株価の動き(14年1月1日付で株式2分割)を見ると、高値圏の550円~600円近辺で堅調に推移していたが、1月24日の今期減額修正を嫌気して急反落し、全般地合い悪化も影響して2月4日には411円まで下押す場面があった。ただし足元では470円~480円近辺まで戻している。売り一巡して切り返しの動きだ。
2月19日の終値470円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS34円28銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は1.6%近辺である。週足チャートで見ると窓を空けて急反落し、26週移動平均線も割り込んだ。ただし2月上旬の急落では下ヒゲを付けた。13年7月安値398円を割り込まず下値を確認した形だろう。調整一巡して出直り展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
飲食チェーンのきちり<3082>(東2)の株価は、業績見通し減額修正や全般地合い悪化の影響などで高値圏から急反落したが、足元では売り一巡して切り返しの動きを強めている。
economic
2014-02-20 09:30