アライドテレシスHDは反発のタイミング接近
ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスHD <6835> (東2)の株価は、動意付いた1月高値から一転して急反落したが、足元で下げ渋り感を強めている。収益改善期待で反発のタイミングが接近しているようだ。
世界23カ国・39連結子会社を統括する純粋持株会社で、ネットワーク関連機器およびソリューションの企画・開発・製造・販売・保守事業などを展開している。子会社の米アライドテレシスキャピタルコーポレーションは在日米軍横田基地、在日米軍三沢基地、米国大使館などの在日米軍施設においても最先端のネットワークインフラを提供している。
2月12日に発表した前期(13年12月期)連結業績は売上高が前々期比5.8%増の299億24百万円、営業利益が12億84百万円の赤字(前々期は1億96百万円の利益)、経常利益が同31.0%減の7億61百万円、純利益が同87.0%減の95百万円だった。米国一部政府機関の一時閉鎖の影響、欧州やアジアでの販売伸び悩みに加えて、円安進行で海外経費の円換算額が増加して営業損益が悪化した。経常利益については外貨建て資産に係る為替差益21億49百万円が寄与して計画を上回った。
今期(14年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比14.6%増の343億円、営業利益が7億円(前期は12億84百万円の赤字)、経常利益が同27.8%減の5億50百万円、純利益が同4.8%増の1億円、配当は前期比1円減配の年間2円(期末一括)としている。ソリューション販売の強化、北米における政府系案件の受注増加、国内におけるIT投資増加、円安に伴う国内販売価格の改定、在庫の適正化、社内ITインフラ投資一巡による経費削減などで営業損益が改善する見込みだ。なお想定為替レートは1米ドル=105円としている。
株価の動きを見ると、概ね90円~95円近辺でモミ合う展開だったが年初に動意付き、1月10日には126円まで急伸して昨年5月高値103円を突破した。1月下旬以降は全般地合い悪化の影響も受けて急反落し、前期業績が計画を下回ったことも嫌気されて2月17日には83円まで下押す場面があった。
2月19日の終値87円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS87銭で算出)は100倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS94円16銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、足元では下ヒゲを付けて下げ渋り感を強めている。反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネットワーク機器製造・販売のアライドテレシスHD<6835>(東2)の株価は、動意付いた1月高値から一転して急反落したが、足元で下げ渋り感を強めている。
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2014-02-20 09:30