ソーバルは地合い悪化で反落したが12月安値を割り込まず堅調、好業績を評価
ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて反落したが、昨年12月の直近安値を割り込むことなく比較的堅調に推移している。好業績を評価して出直りのタイミングだろう。
ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。前期(13年2月期)の顧客別構成比はキヤノン <7751> グループが約7割を占め、ソニー <6758> グループ、富士通 <6702> グループ、NTT <9432> グループと続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。12年9月にはオムロン <6645> 向けが主力のモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化した。
今期(14年2月期)の連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。主要顧客向けの派遣需要が好調に推移し、新規受注やMCTECの通期連結も寄与する。企業収益の改善に伴って新製品開発関連の引き合いが増加し、優秀な技術者に対するニーズが高まっているようだ。
第3四半期累計(3月~11月)の進捗率が高水準だったため、通期増額の可能性があるだろう。景気回復を背景として製造業では技術者不足が深刻化している。したがってエンジニア派遣および受託開発需要は高水準に推移するだろう。来期(15年2月期)も好業績が期待される。
株価の動きを見ると、昨年12月の直近安値760円から反発して1月14日の863円まで上伸した。その後は全般地合い悪化の影響を受けて反落し、2月4日の786円まで調整した。ただし足元では810円~820円近辺まで戻している。昨年12月安値を割り込むことなく比較的堅調な動きと言えるだろう。
2月19日の終値814円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形になったが、52週移動平均線がサポートラインとなって12月安値から下値を切り上げている。調整が一巡して出直りのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて反落したが、昨年12月の直近安値を割り込むことなく比較的堅調に推移している。好業績を評価して出直りのタイミングだろう。
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2014-02-20 09:30