メディアフラッグは下値切り上げて強基調に転換、中期成長力を評価して上場直後の高値も視野
店舗覆面調査のメディアフラッグ <6067> (東マ)の株価は、下値を切り上げて強基調への転換を鮮明にしている。中期成長力を評価して上場直後の高値も視野に入りそうだ。
覆面調査サービスなどでチェーンストアの店舗活性化を支援する流通支援事業、店舗巡回サービスなどで消費財メーカーの店頭強化を支援する営業支援事業、店舗・店頭状況をデータベース化する独自ソフトウェアを提供するASP事業、コンビニエンスストアなどを運営するストア事業を展開し、小売・飲食店舗などの受託運営事業、流通・小売企業に特化した事業再生事業、ASEANを中心とした海外事業も拡大する方針だ。
店舗・店頭に特化して流通・飲食チェーンや消費財メーカーのマーケティング活動を支援する企業であり、覆面調査サービスに携わるメディアクルー登録数は全国17万人超に達し、顧客リピート契約率は約9割に達している。スポーツ用品のアディダスが主要顧客で20年東京夏季五輪も追い風となる。4年以内に売上高100億円を目指してM&Aも積極活用する方針で、13年8月に関西で推奨販売事業を展開するキャビック、13年10月に和菓子製造販売の十勝を子会社化した。なお13年9月に発表したROIの子会社化については株式取得を延期して業務提携を実施する。
今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比16.1%増の32億62百万円、営業利益が同23.6%増の2億38百万円、経常利益が同28.6%増の2億31百万円、純利益が同24.2%増の1億27百万円としている。主力の流通支援事業、営業支援事業とも新規受注が増加する。通期見通しに対する第3四半期累計(1月~9月)進捗率はやや低水準だが、第4四半期(10月~12月)がクリスマス・年末年始商戦に向けて繁忙期となることを考慮すれば、通期見通しの達成は可能だろう。
13年10月度の実施数はリアルショップリサーチ(覆面調査)が6919で前月比14.4%増、リアルショップサポート(ラウンド・推奨販売等)が1万7828で同39.1%増、合計2万4747で同31.2%増だった。アパレルやメガネなどの装飾品関連、エステなどの美容関連、家電製品の売場演出関連などでも稼働が増加しているようだ。来期(14年12月期)も好業績が期待されるだろう
11月1日に株主優待制度の導入を発表した。毎年12月31日現在1単元(100株)以上保有株主を対象として、100株以上1000株未満保有株主に対しては1000円相当の菓子詰め合わせ、1000株以上保有株主に対しては3000円相当の菓子詰め合わせを進呈する。さらに12月13日には今期配当予想の修正を発表した。従来予想は年間0円配当としていたが、会社設立10周年記念として期末に5円の配当を実施する。
株価の動きを見ると、6月安値411円をボトムとして下値切り上げの動きが続いている。10月28日には663円まで急騰して450円~550円近辺のボックスレンジから上放れた。その後は上げ一服の形だが、下値を着実に切り上げて強基調へ転換の動きを鮮明にしている。今期好業績見通しを評価する動きだろう。
12月17日の終値599円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円19銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS174円13銭で算出)は3.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調に転換した形だ。中期成長力を評価して上場直後の高値805円も視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗覆面調査のメディアフラッグ<6067>(東マ)の株価は、下値を切り上げて強基調への転換を鮮明にしている。中期成長力を評価して上場直後の高値も視野に入りそうだ。
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2013-12-18 09:45