ハナテンは期末の記念増配取りを2期ぶりの最高純益更新が支援し反発
ハナテン <9870> (東2)は、4円高の507円と反発して始まり、昨年6月につけた昨年来高値590円を視界に捉えている。今年2月17日に発表した今3月期期末の記念増配を見直し好配当利回り買いが再燃しており、今期純利益が、2期ぶりの過去最高更新が予想されていることも支援材料となっている。
■3月通期業績は保守的として2Q業績と同様に上ぶれ観測
今期期末の記念配当は、同社が昨年11月10日に創業50周年を迎えたことから株主などのステークホルダーに感謝の意を表し5円配当として実施、年間配当は、普通配当5円を含めて10円(前期実績5円)に増配する。この記念増配発表に先立って開示された今期第3四半期(3Q)業績が、前年同期に比べて34%増収、23%営業増益、34%純益増益と続伸し、純利益に至っては、前年同期比8.5倍増益の9億600万円とV字回復したことも背景となっている。
3Qの好決算は、前期末から今期にかけて積極的にオープンした販売店、買取店の販売が寄与して、自動車販売台数が、同28.7%増の3万704台と伸び、販売台数増加で手数料の続伸していることなどが要因となった。とくに新規店舗では、2012年12月の初出店以来、直営の工場併設型店舗の出店を加速させており、地域の自動車ユーザーのすべてのニーズに応え「貴方がいてよかった」との評価を高め販売促進につながっている。
今3月期通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ363億8200万円(前期比12%増)、経常利益19億3900万円(同4%増)、純利益17億7100万円(同52%増)と予想している。これでも純利益は、2012年3月期の過去最高(15億300万円)を更新するが、東洋経済会社四季報の最新号では、同社予想を保守的として経常利益を23億円、純利益を18億円と観測しており、同社が昨年10月に上方修正した今期第2四半期(2Q)累計業績と同様に上ぶれ着地の可能性もある。
■PERはわずか5倍台と超割安で高値キャッチアップに弾み
株価は、全般波乱相場下で今期純利益の過去最高更新予想や積極的な新規出店をテコに昨年来高値590円をつける逆行高を演じて401円と調整、2Q累計業績の上方修正などで26週移動平均線を抵抗線に下値を切り上げ三角保ち合いが煮詰まっている。配当利回りは1.97%と東証2部平均1.80%を上回り、PERも5倍台と超割安であり、昨年来高値へのキャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ハナテン<9870>(東2)は、4円高の507円と反発して始まり、昨年6月につけた昨年来高値590円を視界に捉えている。
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2014-02-20 10:30