モリトは高値を射程圏、連続の最高純益・増配を見直し超割安修正期待

  モリト <9837> (東2)は、1円高の861円と小反発し、今年2月10日につけた昨年来高値890円に射程圏に捉えている。今11月期業績が、連続して過去最高を更新し、配当も、連続して増配が予想されていることを見直し、超割安修正期待の買い物が再燃している。生活産業資材関連では、各地に深刻な雪害の影響を与えた大雪に絡んで同社の防寒系商品への特需思惑が高まっていることも、株価支援材料となっている。 ■前期業績は上ぶれ着地し期末配当を増配、連続増配幅を伸ばす   同社の今11月期業績は、前期業績が期初予想を上ぶれて着地したことに続き、売り上げ370億円(前期比22%増)、経常利益18億円(同5%増)、純利益12億円(同10%増)と予想され、純利益は、連続して過去最高を更新する。前期業績は、グローバルな販売網・生産拠点の拡充と、事業規模を拡大する成長戦略を盛り込んだ中期経営計画を着実に進め、国内では服飾資材関連でカジュアルウエア向け金属付属品や、生活産業資材で流通小売業向け防寒系商品などが増加、アジア向けでは、欧州・中国向けのワーキングウエア資材、ベビーウエア向け金属資材が好調に推移、中国向けでは、自動車内装品関連が続伸したことなどが要因となった。今期業績も、生産拠点の日本、中国、ASEANを中心に安定的な稼働や、継続的な設備強化を進めて続伸を予定している。   配当は、前期業績が期初予想を上ぶれて着地したことを勘案して期末配当を増配、年間配当を20円(前々期実績17円)へ引き上げ、連続増配幅を伸ばしたが、今期配当も、連結自己資本配当率1%維持、連結純利益に対する配当性向30%を基準にする配当政策に従って年間24円に連続増配する。 ■PER10倍台、PBR0.4倍の修正で1000円大台回復も   株価は、昨年10月に実施した株式の立会外分売(分売価格800円)を嫌ってつけた795円安値から前期業績の上ぶれ着地・期末配当の増配を評価して昨年来高値まで100円高、25日移動平均線を下値支持ラインに高値調整を続けている。PERは10倍台、PBRは0.4倍、配当利回りは2.7%と超割安であり、高値奪回から2007年7月以来の1000円大台回復も現実味を増そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
モリト<9837>(東2)は、1円高の861円と小反発し、今年2月10日につけた昨年来高値890円に射程圏に捉えている。
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2014-02-20 10:45