トヨタは高値圏モミ合いから下値圏モミ合いに移行、消費税の4月後は信用買残が圧迫に

  トヨタ自動車 <7203> が、これまでの高値圏モミ合いから下値水準でのモミ合いに移ってきたといえる。   昨年7月頃から6000~6500円でのモミ合いが今年1月中旬くらいまで続いた。2月4日には5500円まで急落し、完全に上値水準でのモミ合いを下放れた。   ただ、今のところ2月4日の5500円がボトムとなっている。そして、ボトム後の戻りも6000円までとなっており、形としては5500~6000円での下値水準でのモミ合いに移ったといえる。   「予想1株利益599.5円」で計算したPERが20日の5832円では9.7倍とマーケット平均の14倍台を大きく下回っていることが下値を支えている。一方、超高水準の「信用買残」が上値を押える形となっている。   特に、信用買残について「さらにこのまま信用買残が増えるような状況になると先行き心配だ。言うまでもなく4月からの消費税引上げの影響が心配されるからだ。まだ、大崩れすることは考え難いが、しかし、税の影響が具体的な姿となったその時が心配だ。その時は信用買残が極めて大きい圧迫材料となるだろう」(中堅証券)という見立てである。   配当取りも予想されるため、3月中は下値水準のモミ合いが予想されそうだ。ただ、指摘されるように消費税の反動が数字となって表面化した場合は、現在のモミ合いをさらに一段切り下げる心配もありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
トヨタ自動車<7203>(東1)が、これまでの高値圏モミ合いから下値水準でのモミ合いに移ってきたといえる。
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2014-02-20 15:00