アーバネットコーポレーションは反落だが好業績に見直し余地

  投資用マンションのアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響で急反落したが、好業績に見直し余地があり反発のタイミングだろう。   東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。マンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、REITやファンドによる投資用マンションの購入も活発化している。日銀による異次元金融緩和、20年東京夏季五輪、脱デフレに向けた流れが追い風となって投資用マンション市場は拡大基調だろう。   2月6日発表の今期(14年6月期)第2四半期累計(7月~12月)業績(非連結)(1月16日に増額修正)は前年同期比2.3%増収、同16.5%営業減益、同29.9%経常減益、同39.8%最終減益だった。投資用ワンルームマンション5棟の戸別決済160戸、買取再販による分譲用コンパクトマンション3戸、共同事業による土地売却2件を売上計上した。13年11月竣工の3物件の期中戸別決済が前倒しに進んだことや、買取再販物件の最終利益率が想定を上回ったことで、計画に対して減益幅が縮小した。   通期の見通しは前回予想(1月16日に売上高を据え置き、営業利益と経常利益を増額、純利益を減額修正)を据え置いて、売上高が前期比41.0%増の100億円、営業利益が同47.8%増の11億20百万円、経常利益が同46.4%増の9億20百万円、純利益が同1.3%減の7億15百万円としている。売上高は前倒し戸別決済が予想されるものの現時点では確定した数値を得る根拠に薄いとして期初計画を据え置き、営業利益と経常利益は第2四半期累計で追加された利益を上乗せした。純利益は法人税等調整額の影響で減額した。高額物件を中心に投資用マンションの販売は好調であり、通期営業利益再増額の可能性もあるだろう。   株価の動きを見ると、昨年11月と12月の安値圏260円近辺で下値固めが完了して一旦は1月16日の325円まで戻したが、その後は全般地合い悪化の影響も受けて急反落の展開となった。2月4日には232円まで下押す場面があった。ただし足元では260円~270円近辺まで戻して切り返しの動きだ。   2月20日の終値263円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS34円64銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は2.9%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS128円12銭で算出)は2.1倍近辺である。週足チャートで見ると2月上旬の急落で下ヒゲを付けた。下値を確認して反発局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
投資用マンションのアーバネットコーポレーションの株価は、全般地合い悪化の影響で急反落したが、好業績に見直し余地があり反発のタイミングだろう。
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2014-02-21 09:15