【相場展望】戻り歩調継続に期待、前提は出来高のボリュームアップ
■相場展望(2月24~28日)
2月第2週のプログラム売買状況によると、金額ベースの裁定買い残は、2兆6455億円と約1年ぶりの低水準となった。裁定解消売りのエネルギーが低下、売り圧力一巡の可能性もある。2月第3週は、17、18、19日と連続して、裁定買いが積み上がるなど、需給は好転しつつある。
相場を見る上でのポイントは、市場のボリューム動向。21日の日経平均株価は約3週間ぶりの高値を付けた。それにも関わらず売買高は2兆円割れと薄商いで、相場は活況感に乏しい。決算発表が一巡し、手掛かり材料に乏しいことがネックだ。企業決算は期待通りに好調なのだが、改めて投資家の買いを刺激するには至らなかった。国内では消費税増税を控え、円安の勢い鈍化や商品市況上昇によるコストアップなどから、来期の企業業績は増益が大丈夫かとの懸念も生まれてきている。
従って頼みはNY株ということになる。ただ、寒波、テーパリング(量的緩和縮小)といった問題を抱え、環境は必ずしも透明ではない。特に金融緩和縮小の先には利上げも控える。NY株は底打ちからリバウンド局面を迎えているが、株価の上値は丸みを帯び、出直り相場に一巡感が出始めている。
基本的に底値感は出ているのだが、かといって上値も抑えられそう。2月第4週の相場は、戻り相場への期待感を抱えながら、もみ合い場面が想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
2月第2週のプログラム売買状況によると、金額ベースの裁定買い残は、2兆6455億円と約1年ぶりの低水準となった。
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2014-02-22 16:30