中西製作所は最高純益を伸ばす業績上ぶれ観測を受けて続伸

  中西製作所 <5941> (東2)は、16円高の952円と続伸して始まっている。同社株は、今年2月14日に発表した今3月期第3四半期(3Q)決算が、大幅続伸して着地したものの、期初予想の3月通期業績対比で低利益進捗率にとどまったとして下ぶれたが、この低進捗率は、同社の会計上の季節性によるものとの市場コンセンサスが形成され、通期純利益が、連続して過去最高を更新することを見直し割安株買いが再燃している。しかも、この過去最高純利益は、さらに上ぶれも観測されており、4ケタ台回復の強力なエンジンになるとの見方も強まっている。 ■大型案件を順調に受注し稼働率・利益率がアップ   3Q業績は、前年同期比10%増収、96%経常増益、3.2倍純益増益と大幅続伸した。総合厨房器メーカーとしてますます高まっている「食の安全・安心」を実現する厨房機器・厨房システムを学校給食向けなどに提案し、大型案件を順調に受注し、この売り上げ増による稼働率の向上と利益率の改善が相乗して好業績につながった。   ただ同社は、季節的に主要販売先への納期が夏季と年度末に集中し、第1四半期と3Qの売り上げが低下する会計特性があり、3Qの利益は、期初予想の通期経常利益16億円(前期比2%増)に対して40%、同じく純利益8億6000万円(同8%増)に対して35%とそれぞれ目安の75%を下回る低進捗率にとどまった。このため3Q決算発表とともに、株価は、900円台を試す下値再確認となった。   この3Qの会計特性は、株価下ぶれで織り込みようやく市場の下げ過ぎとの認識も高まり、さらに3月通期業績そのものの上ぶれ観測も強まっている。東洋経済会社四季報の最近号では、同社の業績予想自体を保守的として、同社の自社生産比率が高く、稼働率向上による採算性の改善が想定を超えると見込み、経常利益17億7000万円、純利益を9億6000万円と連続過去最高純益更新の更新幅が拡大すると観測している。 ■PER6倍台、PBR0.6倍の超割安修正で4ケタ直行も   株価は、今期第2四半期累計業績が上方修正されV字回復したことを評価して昨年来高値1180円まで53%高し、この3分の2押し水準まで調整し下値を固めてきた。PERは6倍台、PBRは0.6倍と超割安であり、1000円大台直行から高値奪回に弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
中西製作所<5941>(東2)は、16円高の952円と続伸して始まっている。同社株は、今年2月14日に発表した今3月期第3四半期(3Q)決算が、大幅続伸して着地したものの・・・。
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2014-02-24 10:00