G20で中国中央銀行総裁、シャドーバンキング慎重に対応と明言

 G20財務相・中央銀行総裁会議が22日から23日にかけてオーストラリアの首都シドニーで行われた。中国人民銀行の周小川総裁は同会議で、「中国のシャドーバンキングの規模は決して大きくはないものの、直近では比較的速いスピードで増加しつつあり、われわれは慎重に対応している」と語った。第一財経日報が報じた。  周総裁は、世界の経験と教訓を参考とし、中国政府はシャドーバンキングに対して効果的な管理を行っていると強調した。周総裁がシャドーバンキングの問題について見解を示したのは2014年になってから今回が初めてだ。  JPモルガン・チェースの中国首席エコノミスト、朱海斌氏は、「過去数年間でシャドーバンキングの規模が急速に膨張した」と指摘、2010年は国内総生産(GDP)の約46%にあたる18兆3000億元(約307兆2570億円)だったシャドーバンキングの規模は、12年にはGDPの約70%にあたる36兆元(約604兆4400億円)にまで増加した。  中国審計署によれば、13年6月末における中央および地方政府の債務総額は20兆7000億元(約347兆5530億円)に達しており、これらの債務は銀行による通常の融資も含まれるが、シャドーバンキングも主要な融資ルートとなっている。(編集担当:村山健二)
G20財務相・中央銀行総裁会議が22日から23日にかけてオーストラリアの首都シドニーで行われた。中国人民銀行の周小川総裁は同会議で、「中国のシャドーバンキングの規模は決して大きくはないものの、直近では比較的速いスピードで増加しつつあり、われわれは慎重に対応している」と語った。第一財経日報が報じた。
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2014-02-25 11:00