アルファは反発のタイミング、収益改善や高配当利回りを評価
店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて水準を切り下げたが、昨年6月安値を割り込むことなく下値を確認した形だ。収益改善、高配当利回り、低PBRを評価して反発のタイミングだろう。
店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案を強化している。
今期(14年8月期)の業績(非連結)見通しについては、売上高が前期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円としている。企画提案活動強化の効果で消費者向けキャンペーンやイベント関連景品の受注が増加し、売上総利益率改善や販管費圧縮効果も寄与する。
なお第1四半期(9月~11月)は大幅増益となり、利益はすでに第2四半期累計(9月~2月)および通期見通しを超過達成している。クリスマス・年末年始・バレンタインデーなど冬季のイベント向け需要が多いため上期偏重の収益構造だが、4月消費増税に向けた告知POPなどの特需も期待され、通期増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、160円~170円近辺のモミ合いから上放れて1月21日に193円まで急伸する場面があったが、全般地合い悪化の影響も受けて急反落し、2月5日と2月14日に155円まで下押す場面があった。ただし昨年6月安値152円を割り込まず、足元では160円台に戻している。下値を確認した形だろう。
2月25日の終値163円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS6円21銭で算出)は26倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS281円18銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、昨年6月以降は大勢として概ね150円~180円近辺のボックス展開のようだ。高配当利回りや低PBRも支援材料であり、レンジ下限から反発局面だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて水準を切り下げたが、昨年6月安値を割り込むことなく下値を確認した形だ。
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2014-02-26 07:30