JAソーラー:高出力・高性能モジュール、世界に先駆け日本で発売

 JAソーラー(本社・上海)は26日、業界水準を大幅に上回る高出力・低システムコストの太陽光発電モジュールPercium(パーシウム、単結晶タイプ)とRiecium(リーシウム、多結晶タイプ)を発表。両モジュールは世界に先駆けて日本市場に投入するという。JAソーラーは太陽光発電モジュールで世界のトップレベルのメーカー。日本法人としてJAソーラー・ジャパン(本社・東京都千代田区)を設置している。(写真はJAソーラーの劉勇COO。サーチナ編集部撮影)  JAソーラーの劉勇COOが26日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催中の国際太陽電池展(PV EXPO2014)会場で、PerciumとRieciumの発売を発表した。  劉COOは「わが社は常に、ライバルに対して半年以上の技術上の優位を保つことを目指している」と説明。新技術の獲得に力を入れ続けていることを強調した。  Perciumの使用セルでは、2014年初頭には20.40%の変換効率を達成。同年末には20.60%の達成を予想している。同変換効率は、現在の市場で主流の製品よりも1%以上、上回っているという。  Rieciumの場合には、変換効率が14年年初時点で18.4%で、年末までには19.5%と予測。やはり、市場の主流をなす製品より1%以上、上回っている。  セルを60枚組み合わせるモジュールで、Perciumは280-285ワットの定格出力を達成。変換効率の高いセルを用いるだけでなく、パワーロスを防止することで、出力を約20ワット向上させた。  劉COOによると、Rieciumはモジュールとして260-270ワットの定格出力を達成。単結晶の場合と同様に、5%程度のアップに成功した。  Rieciumの場合、太陽光の吸収効率を高くしたことで、パネル表面の色合いの深みが増した(ブラックシリコン)。設置方法も短期間で簡単に実施できるようにし、外観の美しさも大いに増したことで、劉COOは「民家の屋根への設置のニーズ獲得に期待している」と述べた。日本市場には4月から6月末までには投入するとの考えだ。  劉COOによると、製品の開発と市場への投入に際しては、耐久性なども極めて重視している。太陽光発電で、直列接続で高電圧化で運用した場合に発生するPID現象については、PerciumやRieciumの場合、摂氏85度、相対湿度85%、1000Vの条件下で、世界的に採用されている国際電気標準会議(IEC)の標準をはるかに上回る192時間を達成し、TUV SUDなどに承認された。  塩分、ほこり、砂についても、耐久性がTUV NORDの認証テストに合格した。(編集担当:中山基夫)
 JAソーラー(本社・上海)は26日、業界水準を大幅に上回る高出力・低システムコストの太陽光発電モジュールPercium(パーシウム、単結晶タイプ)とRiecium(リーシウム、多結晶タイプ)を発表。両モジュールは世界に先駆けて日本市場に投入するという。JAソーラーは太陽光発電モジュールで世界のトップレベルのメーカー。日本法人としてJAソーラー・ジャパン(本社・東京都千代田区)を設置している。(写真はJAソーラーの劉勇COO。サーチナ編集部撮影)
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2014-02-27 15:15