米FOMC直前解説と為替見通し=為替王
本日深夜、米FOMCが注目されています。FOMCのポイントと為替の見通しについて解説いたします。
■米FOMCとは?
アメリカの金融政策を決める会合。年に8回開催されており、日本時間の18日深夜(19日早朝4時頃)に今年最後となるFOMCの結果発表が予定されています。
■なぜ今回、特に注目されるのか?
アメリカは異例の超低金利政策をとっています。リーマン危機後の不況が深刻で、景気や雇用の回復が想定よりも緩やかだったことなどから、現在でも金利をほぼゼロの水準を保つと同時に、「量的緩和」とよばれる経済を強力に下支えする政策をとっています。しかし、今年アメリカ経済が回復していることを受けて、そろそろ量的緩和の規模を縮小するなど、正常化に向けて動き出すと見られています。
■もしも正常化(量的緩和縮小)が発表されたら?
今回もし量的緩和の縮小が発表されれば、本格的なリーマン危機からの復活を印象づけるだけでなく、「超低金利」から「金利上昇」へと局面が変わっていくことを意味します。アメリカの金利上昇の思惑が高まれば、為替レートもさらにドル高・円安方向へ動く可能性もあります。
■もしも今回変更がなかったら?
今回は専門家の間では現状維持予想の方が多数派です。よって仮に現状維持でも驚きはなく、また次回以降(次回は来年1月下旬)、正常化へ向けて舵を切る期待が高まるでしょう。つまり長期的にはいずれにしましても、アメリカの金利上昇(超低金利解除)、ドル高の思惑がくすぶり続け、その結果として為替レートは極端な円高には戻りにくく、長期的にはどちらかというと緩やかながら円安になりやすい状態が続くのではないかと思われます。(執筆者:為替王)
本日深夜、米FOMCが注目されています。FOMCのポイントと為替の見通しについて解説いたします。
economic
2013-12-18 14:15