和食世界遺産登録祝賀会が英仏で開催、日本酒に高い評価=宝酒造

宝酒造は特定非営利活動法人・日本料理アカデミーの協賛社として、2月上旬にフランスと英国で開催された和食のユネスコ無形文化遺産登録祝賀会に「松竹梅白壁蔵」の日本酒を提供した。両会場で、和食のすばらしさと「“和酒”との相性」が高く評価された。(写真提供:門上武司食研究所)
■ フランス人も日本酒を堪能、ワイン所望する出席者なし
フランスでの祝賀晩餐会は6日、フランスのローラン・ファビウス外相が主催し、同国の外務省内迎賓館で開催された。日本料理アカデミーには和食が無形文化遺産に登録されるきっかけとなる推進運動を始めた経緯もあり、京都の老舗料亭主人で同アカデミー理事長の村田吉弘氏をはじめ、いずれも京都からトップクラスの料理人18人が出向き、懐石料理を提供した。
ウェイティングルームでは「松竹梅白壁蔵『澪(みお)』スパークリング清酒」(以下、松竹梅白壁蔵「澪」)、会場内では料理に合わせて、「松竹梅白壁蔵<大吟醸>2013年金賞受賞酒」、「松竹梅白壁蔵<生もと純米>」、「松竹梅白壁蔵『三谷藤夫』<山廃純米>」の3種類の日本酒が供された(<生もと>の読みは「きもと」、「もと」はへん部分が「酉」、つくり部分が「元」)。
同祝賀会には主催者であるファビウス外務大臣夫妻をはじめ、ゲストとして招かれたシュバイツアー大統領特別大使(ルノー会長)、カルロス・ゴーン日産・ルノー社長等、日仏関係の要人60人(フランス人は40人)が集まった。
料理が運ばれるたびにどよめきが起こるなど、和食に対する興味と理解しようとする熱意が顕著だった。フランス人のメートル・ドテル(給仕長)も「白ワインを飲みたいという方は誰一人としていませんでしたよ」と証言。「和食」と「和酒」との“マリアージュ”がいかに優れているかが証明されたという。
■ 英国では食の専門家も日本酒を高く評価
英国での祝賀会は10日、在英国日本大使館が主催した。会場はロンドン市内の同大使館ボールルーム。晩餐会に先立って村田吉弘氏と、「世界で最も予約がとりにくい」レストランとして知られる「ザ・ファット・ダック」オーナーシェフのヘストン・ブルメンタール氏の対談も行われた。
対談で、ブルメンタール氏は「日本と西洋に相互理解が深まることで、双方の料理が発展することは確実」、「無形文化遺産に登録されたことで、和食が今後、ヨーロッパでも必ず発展する。理解も進んでゆくだろう」、「『和酒』の存在は、ますます身近なものとなるはずだ。『和食』と『和酒』がもたらす相乗効果にも期待したい」と述べた。
村田吉弘氏は「和食はうま味を中心に構成された料理。日本酒にもうま味成分が含まれるので、相性がよいのは当然」、「酒は米と水からできている。米と水を炊けばご飯になり、酵母をくわえると酒になる。合わないわけがない」と説明し、世界的に和食が浸透しつつあることを背景として、「日本酒の世界的な発展にも期待できる」と述べた。
料理を担当したのは「日本料理アカデミー」合同チーム(村田吉弘氏、栗栖正博氏、下口英樹氏、荒木稔雄氏、林大介氏/菊乃井UK)と英国日本料理アカデミーの日本料理レストラン8店だった。
提供された日本酒は、「松竹梅白壁蔵『澪』」、「松竹梅白壁蔵<生もと純米>」、「松竹梅白壁蔵<大吟醸>無濾過原酒」ほか。約170人の参加者はやはり和食および和食と日本酒の相性を賞賛した。
会場では、「松竹梅白壁蔵『澪』がおいしい。全身に行き渡る。こんな味わいは他ではない。100%の和食のおいしさが、日本酒があれば120%になる。ワインは和食には強すぎる感じだ」(投資家)、「松竹梅白壁蔵<大吟醸>無濾過原酒が、とても気に入った。口の中で風味がだんだん大きく広がっていく後味がとても強い。一口一口楽しんでいる。辛口で食べている寿司ととっても相性がよい」(音楽プロデューサー)いった声が聞かれた。
さらに、「松竹梅白壁蔵<生もと純米>はうまみがあってリッチな味。パルメザンとよく合う。まろやかで甘くなくおしゃれな味」(イタリアンレストランオーナー)、「日本酒は懐が深い。あまり主張しすぎず、やさしく料理に添い遂げる味わいがあるので、家でも気軽に家庭料理と一緒にいただける。スモークサーモンや肉にもあわせられる。いろんな温度で楽しめるお酒であるのがよい」(ワインライター)など、食の世界の専門家も、同日提供された日本酒を高く評価した。(編集担当:中山基夫)
宝酒造は特定非営利活動法人・日本料理アカデミーの協賛社として、2月上旬にフランスと英国で開催された和食のユネスコ無形文化遺産登録祝賀会に「松竹梅白壁蔵」の日本酒を提供した。両会場で、和食のすばらしさと「“和酒”との相性」が高く評価された。(写真提供:門上武司食研究所)
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2014-02-28 17:45