今週の為替相場見通し(2014年3月3日-)=為替王
2月の米ドル円は値動きが乏しい膠着状態が続きましたが、3月はそろそろ波乱が起きるかもしれません。注目すべきポイントは上方向は102円台半ば~後半の水準。かれこれ3週間ほど、そのポイントで毎度、上昇する動きを止められており、かなり強力な上値抑制帯となっています。その水準をブレイクできれば、円安が加速するとの期待はまだ残っているのですが、あまりに長期間抑制されているため、相場の根底にある勢いや潮流といったものが、力を失いつつあるとの懸念もあります。そうなりますと、今週は下方向のポイントに注意を払いたいです。具体的には101円台後半の水準。先週も木曜~金曜にかけて、下落する動きは101円台後半の水準で踏ん張りました。しかし、相場が上昇する流れが失われつつあり、だらっとした雰囲気になっており、今週、下方にずるっと下がるリスクも警戒したいところではないかと思います。具体的な目処としては、まずは2月上旬に記録した年初来安値を更新して100円近く。さらに言えば、100円の大台を割れて99円近辺へと下落の流れが拡大するシナリオも浮上します。それだけに今週は下方向のポイント(101円台後半)はやや大きな意味を持つのではないかと考えます。
次に、先週急落した豪ドルについて。豪ドル円も豪ドル米ドルも先週、下落トレンドが始まったばかりとの認識です。途中、反発することもあるでしょうが、しばらく下落トレンドが続く可能性が高いと考えます。豪ドル米ドルは先週は少し急落した程度で、0.89台で踏ん張りました。今週は0.88台に突入してさらに0.88を割れる可能性もあるのではないかと考えます。さらに言えば、まだ現時点ではこれを言うのは早いかもしれませんが、最大で1月の安値(0.866)を下回るリスクも潜在的に抱えていると判断します。同様に、豪ドル円も状態としてはよろしくありません。先週はブログで、とりあえず90円台前半がターゲットになると書きました。週末の終値は90円台後半でしたので、今週まだもう少し下落する余地が残されていると考えます。ただこれも第1ターゲットで終わりということにはならず、90円を割れて89円台に突入するリスクもすでに見て取れますので、警戒したいです。
次にユーロ。ユーロドルについては大きく上昇することを期待していた中で、先週は、短期的にはやや崩れましたが、長期的な形状は崩れることなく、上昇トレンドが継続する形となっています。さてこうなりますと、ユーロドルは1.39や、1.40の大台超えも可能性としては十分考えられるのではないかと思います。(執筆者:為替王)
2月の米ドル円は値動きが乏しい膠着状態が続きましたが、3月はそろそろ波乱が起きるかもしれません。
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2014-03-02 23:30