日経平均株価は188円安と4日続落、ウクライナ懸念が台頭
3日の日経平均株価終値は、188円84銭安の1万4652円23銭と4日続落。
前週末にロシアがウクライナへの軍事介入に動き、ロシアと欧米諸国との関係緊迫化が懸念されたことで、日本株にも慎重な見方が広がり、寄り付きの日経平均は174円安でスタートした。
また、3日早朝に北朝鮮が日本海に向け短距離ミサイル2発を発射したことが明らかになり、日経平均は下げ幅を拡大。午前10時前には一時398円安まで下落した。その後は買い戻しの動きが見られたものの、為替の円高基調もあり、戻りは限定的だった。
個別株では、外資による投資判断の引き下げがあったアスクル <2678> や、今3月期予想を赤字に修正したクボテック <7709> が大幅安。今2月期営業利益が1割減程度と観測された久光製薬 <4530> 、バイオ事業の一部撤退で最終損益予想を減額したオリンパス <7733> なども弱含んだ。不正ログインが明らかとなったミクシィ <2121> も急落している。
一方、北朝鮮のミサイル発射に絡み、石川製作所 <6208> など防衛関連株が急騰したほか、今3月期の利益・配当予想を上方修正した大和小田急建設 <1834> 、来期の2円増配見通しが報じられたSPK <7466> 、株式分割と配当予想の修正を発表したジーテクト <5970> などが上昇。東証1部に指定替えとなるワッツ <2735> は一時ストップ高を付けた。
業種別では、ほとんどの業種が下落。医薬品、情報通信、海運、電気機器、精密機器株などが厳しい下げとなった。(編集担当:片岡利文)
3日の日経平均株価終値は、188円84銭安の1万4652円23銭と4日続落。
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2014-03-03 15:15