サンコーテクノは中期的に事業環境良好、押し目買い好機

  アンカー大手のサンコーテクノ <3435> (JQS)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月高値から反落したが、中期的に事業環境は良好だ。好業績を評価する流れに変化はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。   ファスニング事業(あと施工アンカーなど)、リニューアル事業(FRPシート、太陽光発電関連など)、センサー事業(アルコール測定器など)を展開している。あと施工アンカーはコンクリート用の特殊ネジ・釘類であり、需要は震災復興・耐震補強工事、老朽化インフラ補修・更新工事など建設工事の増加が追い風となる。太陽光発電関連商材もメガソーラーの増加が追い風だ。   2月14日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は前年同期比14.5%増収、同55.8%営業増益、同57.0%経常増益、同81.5%最終増益だった。セグメント別に見るとファスニング事業は同12.4%増収、リニューアル事業は同23.4%増収、センサー事業は16.4%増収だった。ファスニング事業であと施工アンカー、リニューアル事業で太陽光発電関連商材など主力製品が好調に推移し、増収効果で大幅増益だった。   通期見通しについては2月14日に増額修正(9月13日に次いで2回目の増額修正)を発表した。売上高は4億20百万円増額して前期比10.9%増の167億60百万円、営業利益は1億80百万円増額して同44.1%増の12億50百万円、経常利益は1億70百万円増額して同42.8%増の12億円、純利益は1億円増額して同60.2%増の7億10百万円とした。あと施工アンカーや太陽光発電関連商材の受注が高水準に推移して、高付加価値製品の好調や販管費の抑制なども寄与する。   通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は、売上高が74.2%、営業利益が85.1%、経常利益が86.7%、純利益が87.2%と高水準である。公共投資関連で第4四半期(1月~3月)の構成比が高いことを考慮すれば、通期3回目の増額が濃厚だろう。   株価の動きを見ると、急伸して付けた1月の高値2221円から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で反落し、2月4日に1799円まで調整する場面があった。ただし素早く切り返して、足元は概ね1900円台で堅調に推移している。好業績を評価する動きだろう。   3月3日の終値1980円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS174円47銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS1757円28銭で算出)は1.1倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発の動きを強めている。サポートラインを確認して強基調を維持しているようだ。足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アンカー大手のサンコーテクノ<3435>(JQS)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月高値から反落したが、中期的に事業環境は良好だ。好業績を評価する流れに変化はなく、足元の調整局面は押し目買いの好機だろう。
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2014-03-04 09:30