東洋ドライはもみ合いも25日線水準の下値に自動車関連の超割安株買いが根強い

  東洋ドライループ <4976> (JQS)は、18円安の1590円と続落して始まったあと、前日比変わらずまで戻してもみ合いを続けている。ウクライナ情勢の緊迫化を懸念して、きょう4日の日経平均株価が、105円安と安寄りしたスタートしたことから売りが先行したが、25日移動平均線を出没する中段固め水準で下値抵抗力を発揮しており、今年2月7日に発表した今6月期第2四半期(2Q)累計業績の続伸業績を見直し、超割安修正期待の打診買いも根強く入っている。2Q累計売り上げが、期初予想を上ぶれ2ケタ増収と続伸して着地したことも、自動車関連人気を高めよう。 ■2Q売り上げは期初予想を上ぶれ連続の2ケタ増収   2Q累計業績は、前年同期比12%増収、19%営業増益、12%経常減益、8%純益減益と増減マチマチで着地した。同社主力のドライ・コーティング加工製品が、自動車機器向けに新車投入効果や海外市場の復調、4月の消費税増税前の駆け込み需要などを背景にして前年同期比18.3%増と好調に続伸し、デジカメなどの光学機器向けも同社のタイ子会社の受注が増加して10.2%増と伸び、売り上げは期初を1億円強上回った。ただ経常利益、純利益は、為替差益の計上額が、前年同期より減少したことで減益転換した。   6月通期業績は期初予想に変更はなく、売り上げ50億500万円(前期比5%増)、経常利益4億1500万円(同14%増)、経常利益4億6000万円(同17%減)、純利益2億8900万円(同9%減)と連続増収・営業増益、経常・純益減益転換を見込んでいる。経常利益・純利益は、2Q累計業績と同様に為替差益の減少と消費税増税後の駆け込み需要の反動減などから慎重に予想しているもので、今期配当は、年間30円(前期実績30円)の高水準継続を予定している。 ■PERは7倍台、PBRは0.4倍と超割安放置   株価は、今期第1四半期決算の発表では1500円台を固め、2Q累計業績の発表では1735円の高値をつけ1600円台を固めるなど下値を切り上げてきた。PERは7倍台、PBRは0.4倍と超割安に放置されており、一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
東洋ドライループ<4976>(JQS)は、18円安の1590円と続落して始まったあと、前日比変わらずまで戻してもみ合いを続けている。
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2014-03-04 10:15