京写は反発のタイミング、好業績や低PERが支援材料
プリント配線板大手の京写 <6837> (JQS)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月の戻り高値圏から急反落したが、売り一巡して反発のタイミングだろう。好業績や予想PERの割安感が支援材料だ。
生産量世界トップの片面プリント配線板、および両面プリント配線板を収益柱として、実装関連事業も展開している。中期経営計画では重点戦略としてLED照明関連など環境対応製品の強化、片面配線板分野での圧倒的市場シェアの獲得、海外生産の拡大、コスト低減による収益力強化、新製品PALAPなど新規事業の確立を掲げている。目標数値は16年3月期売上高200億円、営業利益率6%、ROE15%以上、ROA6%以上を掲げている。
今期(14年3月期)連結業績見通しは前回予想(10月23日に経常利益と純利益を増額)を据え置いて、売上高が前期比10.1%増の165億円、営業利益が同35.5%増の7億50百万円、経常利益が同13.5%増の7億50百万円、純利益が同67.5%増の5億30百万円としている。片面プリント配線板の需要が好調であり、コスト低減効果や下期から供給開始する自動車関連の新製品も寄与する。家電製品関連の需要も回復傾向だ。
第3四半期累計(4月~12月)は負ののれん減少で経常減益だったが、片面プリント配線板の国内外での好調が牽引して増収営業増益となり、通期見通しに対する進捗率も売上高が73.0%、営業利益が74.7%、経常利益が76.5%、純利益が71.7%と概ね順調な水準である。通期の想定為替レートは1米ドル=97円と保守的であり好業績が期待される。
株価の動きを見ると、1月6日と1月21日に戻り高値となる348円まで上値を伸ばした。その後は利益確定売りや1月下旬~2月上旬の全般地合い悪化の影響で急反落し、2月4日に254円まで下押す場面があった。ただし売り一巡後は概ね280円~300円近辺で推移している。足元はウクライナ情勢緊迫化でリスク回避の動きを強めたが、2月安値まで下押す動きは見られなかった。
3月4日の終値274円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS36円98銭で算出)は7~8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS266円28銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋りの動きを強めている。予想PERの割安感も支援材料であり、売り一巡して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
プリント配線板大手の京写<6837>(JQS)の株価は、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月の戻り高値圏から急反落したが、売り一巡して反発のタイミングだろう。
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2014-03-05 09:15