リクルートの若年非就業者向け「ホンキの就職」、受講者1万名達成
リクルートホールディングスが運営するCSR活動、若者向け就職応援プログラム「ホンキの就職」は、2014年3月4日受講者をもって通算1万名の就職支援を達成した。2011年4月の開始から約3年間で1万名の大台に乗せた。今後は支援スピードUP、支援範囲拡大を目指し全国の大学・NPOとの連携を強化していくとしている。
「ホンキの就職」は、「なかなか就職が決まらない」「どう踏み出せばいいか分からない」「どんな仕事が合うのか分からない」といった想いを抱えている既卒者、ニート状態の方、大学4年生/大学院2年生を中心とした若者に向け、2つの就職応援プログラムを無料で提供している。受講者の6割以上が3カ月以内に内定を決めているプログラムになっている。
2つのプログラムとは、就職活動を基礎から見直したい方向けの「4Days Group Work」と、自己PRや面接が苦手な方向け「1Day Seminar」。「4Days」は、ファシリテーションによってグループ内相互作用を生み出し、周囲からの賞賛により自信を回復する。その自信を主体的行動につなげることをめざす。また、「1DAY」は、「自らの強み」を再確認し、自己効力感を高める。企業との“接点”を意識することで、独りよがりの面接から脱却することを目的に実施している。
ニート状態の若者に対しては、30のNPO法人・ジョブカフェと連携して全国39拠点で、大学4年生/院2年生に対しては首都圏を中心に44大学と連携して提供している。2012年度は計4186人、2013年度上半期は2494人がプログラムに参加した。
日本の完全失業率は2012年4.3%から2013年4.0%と改善しているが、15-24歳の失業率は5.9%と依然として高い数値となっており、大卒の進路未決定者は14%を占め、年間約8万人が大卒無業者となっている。また、ニート状態の若者は約60万人存在していると言われ、ニート状態が長引くことで、就労しづらくなるだけでなく、精神的な負担が増大し、就労に対する意欲が減退することが懸念されている。一方で、求人状況に関しては、中小企業の若年者に対する雇用意識は高く、求職と求人のミスマッチが起こっていることも問題視されている状況。
「ホンキの就職」の担当者は、「若年者の就業問題は、いくつもの問題が入り組んだ複雑なテーマです。今後は、自社内のみでプログラムを開催するのではなく、より多くの若年就業支援を行う団体と連携し、問題の解決に努めてまいります。具体的には、まずはNPO連携の対象を、これまでの若者サポートステーションの運営法人だけでなく、全ての就労支援団体に広げることで、より多くのパートナー団体と問題解決に取り組んでまいります」と語っている。
なお、5月22日、23日には2014年度大学・NPO連携の一環として、同社本社にて集合研修を開催する予定。(編集担当:風間浩)
リクルートホールディングスが運営するCSR活動、若者向け就職応援プログラム「ホンキの就職」は、2014年3月4日受講者をもって通算1万名の就職支援を達成した。
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2014-03-05 14:30