博展は業績下方修正を織り込み3期連続の増配を再評価し下げ過ぎ訂正余地
博展 <2173> (JQG)は7日、5円高の512円と反発している。同社株は、今年1月31日に今3月期第3四半期(3Q)決算の発表とともに、今期通期業績を下方修正、連続した過去最高業績予想が減益転換することから2日間のストップ安を交えて455円安値まで200円安して下方修正を織り込む値幅調整は完了、500円台固めの日柄調整に移っているものだが、今期配当の連続増配には変更がないことを見直し、下値に下げ過ぎ訂正期待の買い物も入っており、一段の戻りにトライする展開も想定される。
■売り上げは2ケタ続伸も先行投資負担が利益に響く
今3月通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとして2ケタの続伸となるが、経常利益を1億6600万円、純利益を9400万円それぞれ引き下げ、純利益は、1億5200万円(前期比30%減)と前期の過去最高から減益転換する。売り上げは、主力事業のイベント・展示会への出展、主催サポートサービスは、日本経済の緩やかな回復基調を背景に堅調に推移し、新規事業のコンファレンス&コンベンションサポートサービス、商環境サポート事業、デジタルマーケティングサポート事業も順調に進捗し、旺盛な受注環境下で期初予想を達成する。ただ利益は、販促イベントの大型化で全国キャラバンの地方案件が増加して外注原価率が増加し、「点から線、線から面」を目指す長期的な顧客サポート展開にシフトするための戦略的チャレンジ案件へ取り組むために売上総利益が伸び悩み、さらに本社リニューアル費用、人材補強費、M&A関連費用、成長基盤整備のために先行投資した販売費及び一般管理費の増加分などを吸収しきれず下方修正された。
配当については、期初予想通りに年間14円(前期実績12円)と2012年4月1日を効力発生日に実施した株式分割(1対200)を勘案して実質の3期連続の増配を予定している。
■下方修正ベースでもPERは11倍台、配当利回りは2.7%
株価は、業績下方修正で窓を開けて455円安値まで214円安し、下げ過ぎとして3分の1戻しをクリアする549円まで急反発して500台固めを続けている。業績下方修正ベースでもPERは11倍台、年間配当利回りは2.7%となお下げ過ぎを示唆しており、急落前の600円台回復から今年1月21日につけた年初来高値770円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
博展<2173>(JQG)は7日、5円高の512円と反発している。同社株は、今年1月31日に今3月期第3四半期(3Q)決算の発表とともに・・・。
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2014-03-07 13:00