安藤ハザマは純益6倍増益をテコに期日向かいで超割安修正妙味

  安藤ハザマ <1719> は、昨年10月29日につけた昨年来高値431円の絶対期日の5カ月目に差し掛かり、売り方と買い方の最終攻防の正念場となっているが、今3月期通期業績の2度にわたる上方修正、純利益の6.6倍増益、連続増配などをテコに東証第1部低PERランキングの上位に位置する好実態から期日向いで超割安放置を修正する下値買い妙味を示唆している。東京都知事選で争点の一つとなった首都高速道路の改修関連や、放射能汚染土壌の除染システムの開発などの材料性も備えており、昨年10月と同様の全員参加型相場を再現しよう。 ■手持ち工事が順調に推移し負ののれん益発生も寄与   同社の今3月期業績は、昨年10月に第2四半期(2Q)累計業績を上方修正したのに続き、11月、今年2月と3月通期業績を上方修正、都合3回の上方修正を実施するなど好調に推移している。手持ち工事が順調に進捗していることから売り上げが上ぶれ、利益は主に国内工事の採算性が向上していることが寄与しているもので、3月通期の純利益は、期初予想の131億円が、138億円、152億円(前期比6.6倍)へと次々に引き上げられ、2005年3月期の過去最高(26億800万円)を大きく更新する。つれて今期配当も、合併記念配当2円を上乗せして5円(前期実績3円)へ連続増配する。   この純利益の過去最高の大幅更新は、本業の好調推移だけではなく、昨年4月1日を効力発生日に安藤建設を合併して発生する負ののれん益105億3700万円が含まれているが、これを除外しても過去最高を78%上回る計算となる。152億円をベースにした1株利益換算のPERは、4.0倍と東証1部低PERランキングのトップ10にランクインする。   この好業績のほか材料性でも、2月9日の東京都知事選挙で当選した舛添要一新都知事が、選挙公約に掲げた2020年開催の東京オリンピックまで完了させるとした首都高速道路の大規模改修にも関連し、さらに放射能汚染土壌を97%以上浄化する減容化システムの開発に成功するなど話題性が続いており、株価押し上げ効果が期待される。 ■信用買い残の整理も進捗し2番底からPER4倍台の修正へ再発進   株価は、昨年10月の今期2Q累計業績の上方修正とともに昨年来高値をつけて312円まで調整、その後にいったんは397円の戻り高値をつけ再度、315円と下げて2番底を形成、385円までリバウンドしたものの戻り売りに押されて25日移動平均線水準での中段固めを継続している。信用買い残は、昨年来高値時の1615万株が、昨年12月に1734万株と増加したが、直近の今年2月末には725万株とピーク比1000万株の整理が進捗しており、高値更新から一段の上値追いが期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
安藤ハザマは、昨年10月29日につけた昨年来高値431円の絶対期日の5カ月目に差し掛かり、売り方と買い方の最終攻防の正念場となっているが・・・。
economic
2014-03-07 13:30