NY急落なければ、日経平均はマド埋め1万5690円も=犬丸正寛の相場展望
■TOPIX型銘柄にも出番
来週(10~14日)も引き続きNYダウに対する割負け感是正で日経平均は上値を試す展開が予想されそうだ。また、日経平均に対し出遅れ感のあるTOPIXの上伸も予想されTOPIX型の中低位銘柄にも期待できそうだ。
NYダウは昨年末高値1万6588ドルに対し約130ドルのところまで戻している。一方の日経平均は昨年末高値1万6320円に対しまだ1000円強も下値にある。ウクライナ情勢が急変してNYダウが急落とならない限り日経平均及びTOPIXの強調が予想されそうだ。
とくに、足元ではTOPIXは日経平均に対し出遅れ感がある。今回のボトムである2月上旬から直近までの上昇率が日経平均の9.4%に対しTOPIXは8.9%と小さいため、TOPIX型中低位銘柄の戻り相場が見込めそうだ。
ただ、中低位銘柄といえば商いを伴った数量相場がイメージされるが、マーケット全体に売買代金の少ない状態が続いているため大商いは無理で売り物が比較的出にくい水準を狙っての戻り相場にとどまりそうだ。
日経平均は今年1月23日に開けたマドを埋める展開が予想され、マド埋め水準の1万5690円が目処となりそうだ。TOPIXについてもマド埋めの1258ポイントが目処となりそうだ。
4月からの消費税引上げが控えているなど、しばらくは材料の空白状態で積極的には買い難い状況が続く。きっかけとなりそうな材料としては、4月中旬のオバマ大統領来日が契機となって日韓関係が改善する見通しとなったときだろう。
当面は1部市場銘柄から新興系銘柄まで回転の速い相場展開が予想されそうだ。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
来週(10~14日)も引き続きNYダウに対する割負け感是正で日経平均は上値を試す展開が予想されそうだ。また、日経平均に対し出遅れ感のあるTOPIXの上伸も予想されTOPIX型の中低位銘柄にも期待できそうだ。
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2014-03-07 19:00