エスアールジータカミヤは事業環境良好、4ケタ乗せれば上げ足加速の可能性

  建設用仮設機材のエスアールジータカミヤ <2445> (東2)の株価は上値追いの展開だろう。今期(14年3月期)好業績に加えて中期的にも事業環境は良好である。1000円台に乗せれば上げ足を加速しそうだ。   足場部材など建設用仮設機材の販売・レンタル事業を展開している。20年東京夏季五輪や国土強靭化など建設ビッグプロジェクトが追い風である。ソーラー用太陽光パネル設置架台の需要も拡大している。戦略商品として、施工性に優れて作業環境改善・作業効率向上につながる次世代足場「Iq(アイ・キュー)システム」も開発している。また13年8月には、子会社ホリーがベトナムに新たな製造拠点を設立した。   今期連結業績見通し(11月8日に2回目の増額修正)は、売上高が前期比11.3%増の313億円、営業利益が同63.8%増の26億30百万円、経常利益が同67.4%増の26億円、純利益が同92.0%増の15億50百万円としている。震災復興関連、社会インフラ更新関連、都市再開発関連、学校や高層マンションの耐震補強関連など、建設工事増加を背景としてクランプやクサビ式住宅用足場などの需要が高水準である。   ソーラー向け太陽光パネル設置架台の需要も拡大し、大手住宅メーカー向け住宅用構造金物や制振装置の増加も寄与する。レンタル価格も上昇傾向を強めている。効率化による収益性向上も寄与する。第4四半期(1月~3月)の構成比が高いことを考慮すれば、第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は高水準であり、3回目の増額修正の可能性があるだろう。さらに来期(15年3月期)から本格寄与する新名神高速道路関連など受注残は豊富であり、中期的にも事業環境は良好だ。   株価の動きを見ると、概ね850円~900円近辺の短期モミ合いから上放れて、11月下旬と12月上旬に年初来高値となる980円まで上伸して水準を切り上げた。12月17日には896円まで調整する場面があったが、12月18日には一転して955円まで戻している。自律調整が一巡したようだ。1000円台も射程圏である。   12月18日の終値955円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円41銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS324円08銭で算出)は2.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形である。上値追いの展開だろう。970円~980円近辺がフシの形でもあり、これを突破して1000円台に乗せれば上げ足を加速しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
建設用仮設機材のエスアールジータカミヤ<2445>(東2)の株価は上値追いの展開だろう。今期(14年3月期)好業績に加えて中期的にも事業環境は良好である。1000円台に乗せれば上げ足を加速しそうだ。
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2013-12-19 09:30