トシン・グループは上放れの動き、低PBRや自己株式取得評価
電設資材商社のトシン・グループ <2761> (JQS)の株価が動意付いてボックスレンジから上放れの動きを強めている。低PBRや自己株式取得も評価して昨年来高値を試す展開だろう。12年12月の高値も視野に入りそうだ。
首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。公共投資の増加、新設住宅着工件数の増加、リフォーム需要の増加などが追い風であり、取扱商品や営業拠点網の拡充などで事業基盤を強化している。
今期(14年5月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の450億円、営業利益が同8.6%増の26億50百万円、経常利益が同7.0%増の35億10百万円、純利益が同0.1%増の19億80百万円としている。北関東の営業拠点網拡充、独自サービスとサポート体制の強化なども寄与してLED照明器具やエアコンなどの販売が順調に推移し、増収効果で本社移転に伴うシステム関連費用増加などを吸収する。
通期見通しに対する第2四半期累計(13年5月21日~11月20日)の進捗率は売上高が51.2%、営業利益が50.2%、経常利益が50.3%、純利益が53.1%と概ね順調な水準だった。好業績が期待されるだろう。
13年8月5日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間13年8月6日~14年7月31日)は、2月1日から2月28日の間に7万7300株を取得し、2月28日時点の累計で取得株式総数44万1200株、取得価額総額10億5095万0200円となった。
株価の動きを見ると、大勢として概ね2200円~2400円近辺でのボックス展開だったが、2月24日に動意付いて前日比110円高の2420円まで上伸し、その後3月3日には2619円まで上伸してボックスレンジから上放れの動きを強めている。
3月7日の終値2500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS202円38銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3241円85銭で算出)は0.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復して上伸し、13年5月の2650円に接近した。ボックスレンジから上放れて強基調に転換した可能性があるだろう。指標面では低PBR、需給面では自己株式取得が支援材料であり、12年12月の2750円も視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電設資材商社のトシン・グループ<2761>(JQS)の株価が動意付いてボックスレンジから上放れの動きを強めている。
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2014-03-10 09:45