「日本の小売業は通用しない」中国メディアの見解に、「一定の成功を収めている」の声多数=中国版ツイッター

中国メディアのi黒馬網(iheima)はこのほど、中国市場に進出した日本の小売各社が苦戦していると伝えた。i黒馬網は「日本の小売業はいち早く中国市場への参入を果たしたものの、細部に慎重になりすぎる傾向があるため、中国の小売り黄金期を逸した」と主張した。
i黒馬網の主張に対し、実際の消費者である中国人たちはどのように思っているのだろうか。また、中国人消費者は日系企業のビジネスモデルについてどのような意見を持っているのだろうか。
中国の簡易投稿サイト・微博での反応を見てみると、i黒馬網の分析と主張に対して、「確かに日本企業は慎重すぎる。大胆さに欠けてチャンスを逃している」、「日本企業が慎重なのは日本人の特徴でもある。保守的であることは利点でもあり、欠点でもある」など、記事の内容に同意するコメントが寄せられた。
しかし、中国人ネットユーザーたちの大半は、日本の小売企業は中国市場で一定の成功を収めているという意見であり、「セブンイレブンは中国市場で成功した典型的な日本企業だ」、「ファミリーマートって日本企業だろ? 中国では成功していると思うけど」などといった意見が寄せられた。
事実、上海や北京、香港などでは至るところに日系のコンビニエンスストアが存在し、現地の消費者のニーズに合わせた商品が販売されている。店内では多くの消費者が買い物をしており、しっかり現地に溶け込んでいることが分かる。
また、「成都市にあるイトーヨーカドーは繁盛しているよ。価格は高いけれど。陳列、販売、ブランドの選択、現地に受け入れられる方法など、人気が出るには理由があるよ」などの声も寄せられた。
ネットユーザーから指摘があった成都市のイトーヨーカドーは2012年の1店舗あたりの年間売上高が5億7600万元(約96億8000万円)に達し、新浪財経は「業界の奇跡」とまで評価している。一方、米国系スーパーのウォールマートは1億4700万元(約24億7107万円)、仏系スーパーのカルフールは2億800万元(約34億9648万円)にとどまったことを考えれば、イトーヨーカドーの成功ぶりがより際立つというものだ。
したがって、i黒馬の報道は偏った分析がうかがえ、消費者でもある中国人ネットユーザーたちの声がより実態を反映していると言えよう。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアのi黒馬網はこのほど、中国市場に進出した日本の小売各社が苦戦していると伝えた。i黒馬網は「日本の小売業はいち早く中国市場への参入を果たしたものの、細部に慎重になりすぎる傾向があるため、中国の小売り黄金期を逸した」と主張した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-03-10 12:00