日経平均は153円安で取引終了、円高やアジア株安が重し

 10日の日経平均株価は前週末比153円93銭安の1万5120円14銭と5営業日ぶりに反落して取引を終えた。  利益確定売りが先行した。朝方は前週末終値付近まで下げ渋ったものの、積極的な買いは入らず、すぐに下値を模索。ドル・円が一時103円を割り込むなど円が強含んだほか、アジア株の下落が重しになり、日経平均は後場に入って下げ幅を180円超に拡大する場面もあった。  業種別では、三井不動産 <8801> など不動産株の下げがきついほか、トヨタ自動車 <7203> など自動車株も弱含んだ。個別では、ファーストリテイリング <9983> やファナック <6954> など値がさ株が軟調。15年1月期で2ケタ減益を見込んだユークス <4334> も下落した。公募増資などを発表したFUJIKOH <2405> は希薄化懸念などが台頭して軟調に推移。14年4月期第3四半期で増益ペースが鈍化したクックパッド <2193> の戻りも鈍かった。  半面、熱膨張ゼロの合金材料の実用化に成功したと発表した日本鋳造 <5609> や、炭素繊維強化プラスチック加工機の開発が報じられたエイチアンドエフ <6163> 、米子会社の設立でカジノ向け電子マネーサービスを開始すると発表したテックファーム <3625> などはストップ高を付けた。14年10月期第1四半期で大幅増益のカナモト <9678> や、14年3月期の業績および配当予想を上方修正した東洋建設 <1890> なども堅調。(編集担当:宮川子平)
10日の日経平均株価は前週末比153円93銭安の1万5120円14銭と5営業日ぶりに反落して取引を終えた。
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2014-03-10 14:45