アールシーコアは3%台の高配当利回りも注目して出直り展開
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア <7837> (JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けたが、足元では切り返しの動きを強めている。3%台の高配当利回りも注目して出直り展開だろう。
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売(国内直販部門と販社部門、および連結子会社のBP社)、およびカントリーログハウスなどキット部材の製造販売(北米部門)を展開し、東京・代官山の「BESSスクエア」と神奈川県の「BESS藤沢展示場」の直営展示場2拠点も運営している。中期経営計画では、目標数値として17年3月期の契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%を掲げ、重点戦略としてBESSブランドの深耕と展示場50拠点展開を目指している。
今期(14年3月期)連結業績見通しは前回予想(5月15日公表)を据え置いて契約棟数が前期比17.3%増の1200棟、契約高が同17.9%増の123億円、売上高が同24.1%増の127億円、営業利益が同29.3%増の8億90百万円、経常利益が同31.5%増の8億90百万円、純利益が同33.8%増の5億30百万円としている。契約高は第3四半期(10月~12月)以降に消費増税前駆け込み需要の反動が見られるようだが、第3四半期累計(4月~12月)では同16.1%増の81億30百万円だった。施工現場における労働力不足の影響で工期が長期化しているようだが、高水準の受注残高を背景に通期ベースで好業績が期待される。
また全国BESS展示場への新規来場者数は第3四半期累計で同16.8%増の1万9668件となり、10月以降も順調に推移しているようだ。自然派志向の高まりなども追い風として全国BESS展示場への新規来場者数は増加基調であり、さらに全国的な宣伝効果、ブランド知名度深耕効果、新規拠点開設効果、新モデル投入効果、高付加価値化効果などで中期的に収益拡大基調だろう。
なお2月13日に株主優待制度の一部変更を発表している。毎年3月末および9月末の基準日の最終株主名簿に記載された株主を対象として、株主優待券(基準日から1年間有効)を贈呈する。優待内容は、100株以上保有株主には「フェザント山中湖」利用時の特典(別荘レンタル使用時のビジター宿泊料金30%割引、または宿泊料金除くレストラン等サービス利用料金10%割引の選択)、200株以上保有株主には「フェザント山中湖」タイムシェア別荘・オーナー制度・メンバー制度の初期費用5%割引特典、500株以上保有株主には「BESSの家」指定工事請負契約にかかる1%割引特典としている。
株価の動きを見ると、1月23日の戻り高値1328円から1月下旬~2月上旬の全般地合い悪化の影響を受けて急反落しした。しかし2月4日と2月5日の直近安値1010円をボトムとして切り返しの動きを強め、1200円近辺まで戻している。リスク回避の売りは一巡したようだ。
3月10日の終値1170円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS128円30銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS848円80銭で算出)は1.4倍近辺である。週足チャートで見ると2月の急落では13年8月安値1005円を割り込まず、下ヒゲを付けて反発した。その後は52週移動平均線近辺で下げ渋る形となり、徐々に水準を切り上げている。3%台の高配当利回りも注目して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア<7837>(JQS)の株価は全般地合い悪化の影響を受けたが、足元では切り返しの動きを強めている。
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2014-03-11 09:30