大和証が水素エネルギーの普及に向けたリポートを発行
大和証券が10日付で、「水素社会の実現へ―水素の長距離輸送が可能となれば、水素社会は大きな変貌を遂げよう―」と題したリポートを発行している。
水素は燃焼や反応の際に温暖化ガスが発生しないため、クリーンエネルギーと位置付けられているが、これまでは液化の際の技術的問題で長距離輸送に向かないとされ、この点が普及へのデメリットだと言われてきた。
しかし、同リポートでは「技術開発により大量輸送の算段が立ちつつある」と評価。効率よく水素を取り出す触媒が開発されており、長距離輸送が可能になると考えられているほか、副産物として発生しても使用用途がなかった水素が、今後は有効活用される展開が見えてきたと指摘している。
また、2015年にトヨタとホンダが水素を燃料とする燃料電池車を市場に投入する見通しであり、「アベノミクスの成長戦略にも水素ステーションの設置促進が取り上げられている」点にも言及している。
関連銘柄としては、水素発電施設や水素ステーション関連で千代田化工建設 <6366> や大陽日酸 <4091> 、岩谷産業 <8088> など、燃料電池車ではトヨタ自動車 <7203> やホンダ <7267> 、タンクなど燃料電池部材では宇部興産 <4208> や帝人 <3401> などを挙げている。(編集担当:片岡利文)
大和証券が10日付で、「水素社会の実現へ―水素の長距離輸送が可能となれば、水素社会は大きな変貌を遂げよう―」と題したリポートを発行している。
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2014-03-11 13:15