日経平均は103円高、日銀の政策維持方針で一時は上げ幅縮小

 11日の日経平均株価終値は、103円97銭高の1万5224円11銭と反発した。  前日NYダウが3日ぶりに反落し、外国為替市場では円が小幅に買われたものの、日経平均は前日下落の反動もあり59円高で寄り付き。午前11時過ぎには136円高まで買われた。  一方、昼休みに日銀の金融政策決定会合による現状の金融緩和政策維持が明らかになると、追加金融緩和への期待が一部にあったため、失望売りが台頭。後場の日本株は上げ幅を大幅に縮小し、4円高の水準まで売られる場面があった。  個別株では、外資系証券から投資評価が2段階格上げされたKADOKAWA <9477> が急騰。来3月期に米国事業が黒字転換と観測された太平洋セメント <5233> や、国内証券による高評価リポートが発行されたユナイテッドアローズ <7606> なども大幅高となっている。  また、今3月期の配当予想を大幅に引き上げたウェッズ <7551> 、炭素繊維強化プラスチックを使った小型チェーンの実用化が報じられたオリエンタルチエン工業 <6380> はストップ高に買われた。  一方、大株主による株式の売り出しなどを発表したアグロ カネショウ <4955> が急落。今1月期の利益成長鈍化が嫌気されたポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> や、市場変更と同時に増資を発表したオルトプラス <3672> も大きく売られている。  業種別では、保険、石油・石炭、情報通信、電力・ガス株などが頑強となり、鉄鋼、海運、非鉄金属株などが弱含んだ。(編集担当:片岡利文)
11日の日経平均株価終値は、103円97銭高の1万5224円11銭と反発した。
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2014-03-11 15:00