リオンは昨年11月高値に接近、好業績を評価、上値試す
補聴器首位のリオン <6823> の株価は、全般地合い悪化の影響を受けた2月安値から切り返し、昨年11月高値に接近している。好業績を評価する流れに変化はなく、上値を試す展開だろう。
医療機器事業(補聴器や医用検査機器など)を主力として、環境機器事業(音響・振動計測器や微粒子計測器など)も展開し、高機能・高付加価値製品の開発・販売を強化している。補聴器は最上位クラス「リオネットマジェス」、中価格帯「リオネットプレシア」、エントリーモデル「リオネットプレシアV」、さらに低価格のポケット型デジタル補聴器など商品ラインナップ充実を進めている。
今期(14年3月期)連結業績見通しは前回予想(4月30日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.7%増の175億円、営業利益が同9.7%増の19億円、経常利益が同10.2%増の19億円、純利益が同13.1%増の12億円としている。補聴器は中・高価格帯を中心に好調が続いている。環境機器事業も設備投資需要の回復を追い風として、音響・振動計測器は自動車関連が好調である。官公庁の環境騒音計測システムの大型案件も寄与して営業損益が改善する。第3四半期累計(4月~12月)は進捗率がやや低水準だったが、前年同期との比較で見ると2桁増益だった。好業績が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、全般地合い悪化の影響を受けた2月4日安値1320円から切り返し、水準を切り上げて戻り歩調の展開となった。3月10日には1705円まで上伸する場面があり、昨年11月高値1823円に接近している。好業績を評価する動きだろう。
3月11日の終値1660円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS102円56銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績に株式数増加を考慮した連結BPS1017円39銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって反発し、13週移動平均線を回復した。強基調に回帰した形だろう。好業績を評価する流れに変化はなく、上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
補聴器首位のリオン<6823>(東1)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けた2月安値から切り返し、昨年11月高値に接近している。好業績を評価する流れに変化はなく、上値を試す展開だろう。
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2014-03-12 09:15