トレジャー・ファクトリーは足元の自律調整局面は押し目買いの好機

  リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー <3093> (東マ)の株価は全般地合い悪化の影響を受けたが、中期成長力を評価する流れに変化はなく、足元の自律調整局面は押し目買いの好機だろう。   関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。関西圏への出店も開始して13年5月に総合業態の関西1号店・神戸新長田店、13年10月に服飾業態の関西1号店・尼崎店をオープンした。また13年11月には新業態の古着アウトレット1号店・ユーズレット久喜店をオープンした。13年12月末時点の店舗数は直営総合業態47店舗、直営服飾業態21店舗、新業態の古着アウトレット1店舗、FC総合業態4店舗の合計73店舗である。   3月7日には、関西の3店舗目、大阪府では初出店となる総合業態の「トレジャー・ファクトリー岸和田店」を3月15日にオープンすると発表した。約300坪の大型店で幅広い商品を取り扱う。関西地区へのドミナント出店を加速させる方針だ。   前期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。新規出店や既存店の好調で大型家電・家具の仕入増加に伴う運送コスト増加などを吸収する。第3四半期累計(3月~11月)の進捗率が高水準だったため、通期増額の可能性があるだろう。   月次売上(直営店の店舗売上、前年比速報値)を見ると、14年2月は全店107.9%、既存店98.7%だった。2月の既存店は、関東圏での2週連続の大雪の影響を受けて一部店舗で営業時間を短縮したこともあり、13年4月(96.6%)以来の前年割れとなった。しかし通期(13年3月~14年2月)累計で見ると全店114.4%、既存店104.1%と好調に推移した。   リユース市場は拡大基調であり、中期成長に向けて出店エリア拡大と新規出店加速、業態の多様化、家具・家電の出張買い取り強化、Web経由の販売・買い取り強化、新規事業(10年10月開始のブランドバッグ&ファッションレンタル事業)などの成長戦略を推進している。多店舗展開に向けて13年6月に物流センターを移転拡張した効果も寄与して、中期的に収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、短期的な自律調整を挟みながら水準を切り上げて高値を更新している。足元は1月高値1980円から反落して自律調整局面だが、目先的な過熱感が解消して上値を窺う構えを見せている。中期成長力を評価して長期の上昇トレンドだろう。   3月11日の終値1876円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS135円85銭で算出)は13~14倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前々期実績のBPS745円53銭で算出)は2.5倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。上昇トレンドに変化はなく2000円台に乗せれば一段高となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)の株価は全般地合い悪化の影響を受けたが、中期成長力を評価する流れに変化はなく、足元の自律調整局面は押し目買いの好機だろう。
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2014-03-12 09:15