ライドオンは反落も立会外分売を通過し連続最高純益を見直し下げ過ぎ訂正期待底流
ライドオン・エクスプレス <6082> (東マ)は、140円安の2750円と4営業日ぶりに反落して始まっている。昨年12月5日につけた上場来安値2570円に並ぶ安値水準から300円幅の底上げをしており、目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ今年3月5日に実施した立会外分売(分売価格2639円)を通過して、今3月期純利益が連続して過去最高を更新する好業績を評価して下げ過ぎ訂正期待の買い物も下値に続いており、目先売り一巡後の再騰展開も想定される。高齢者向け配食サービスを展開するシルバーライフ(東京都新宿区)との業務提携も、ライドオンの成長戦略を加速するとして、株価押し上げ効果を発揮しよう。
■断トツの宅配外食事業の高シェアをテコに業績は連続最高益
立会外分売は、同社株式の分布状況の改善と流動性向上を目的に23万1500株を3月5日に実施、分売価格は、実施日前日の終値に対して2.98%ディスカウントされた。このため株価は、立会外分売発表から分売価格に下寄せして実施直後の6日安値2605円まで900円幅の調整をした。
ただ、同社の業績は、今期純利益が連続した過去最高更新が予想されるなど好調に推移していることから、この安値から下げ過ぎ訂正期待の買い物が増勢となってきた。これは、同社が展開している調理済食材を各家庭に宅配する独自の外食事業で、宅配寿司チェーン店「銀のさら」の市場シェアは断トツの44%、同じく釜飯の「釜寅」では80%のシェアと業界トップにあることが要因となっている。宅配事業は、外食産業のなかでも店舗立地を選ばずに低コストで出店する立地優位性や、1店舗での複合店舗展開も可能とするなど競争力が強く、これを最大限に発揮している。今3月期業績は、売り上げ165億8300万円(前期比2%増)、経常利益9億100万円(同69%増)、純利益5億1000万円(同2.2倍)と見込んでいる。
成長戦略についても積極的である。日本の寿司の外食市場は、1兆6005億円と推定され、このうち宅配事業のシェアは3.5%にとどまっており、同社が、宅配事業のリーディングカンパニーとしてさらに多業態展開などを強めて市場開拓するためだ。この一環として今年2月に高齢者向けの配食サービス「まごころ弁当」を全国で362店舗展開しているシルバーライフ(東京都新宿区)と業務提携し、ライドオンが展開している同業態「銀のお弁当」との連携を強める。
■25日線と大幅に下方かい離し下値で売買高も増加
株価は、昨年12月に公開価格2000円でIPOされ3105円で初値をつけ、上場来高値3835円と買い上げられて大化けし、2605円安値まで1200円幅の調整をしているが、昨年12月5日にIPO人気の一巡でつけた上場来安値2570円を前に下値抵抗力を発揮した。25日移動平均線からは15%超の下方かい離と下げ過ぎを示唆し、下値での売買高も増加しており、再騰展開をサポートしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ライドオン・エクスプレス<6082>(東マ)は、140円安の2750円と4営業日ぶりに反落して始まっている。
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2014-03-12 10:15