2014年卒の就活の満足度はやや低下、インターンシップ需要が拡大=就職白書2014

リクルートキャリアの就職みらい研究所が発表した「就職白書2014」で、2014年卒の入社予定者への企業満足度は、2013年卒比較で1.8ポイント減少し、不満がやや上昇するという結果になった。就職みらい研究所は、企業の新卒採用活動および学生の就職活動の実態、インターンシップの実施/参加の状況を明らかにするため、全国の新卒採用を実施している企業と、就職活動を行った2014年卒の大学4年生・大学院2年生を対象に調査を実施。2014年3月12日に「就職白書2014」として調査結果を発表した。  2013年12月時点での2014年卒の採用充足状況は、「計画通り」「計画より若干多い」「計画よりかなり多い」を合わせた「充足・計」が58.9%と、前年より3.4ポイント減少した。一方、「計画より若干少ない」「計画よりかなり少ない」「現在選考中につき、未定」を合わせた「未充足・計」は39.3%と、前年より3.1ポイント増加した。  2014年卒の入社予定者への満足度は、「非常に満足」「どちらかというと満足」を合わせた「満足・計」が67.4%と、1.8ポイント減少した。一方「どちらかというと不満」「非常に不満」を合わせた「不満・計」は12.4%と、0.9ポイント増加した。  民間企業を対象に就職活動を行った学生のうち、2013年12月時点で「民間企業に就職する」「民間企業以外に就職する」を合わせた「就職・計」は77.9%と、前年の74.7%より3.2ポイント増加した。  一方、新卒入社者の戦力になるまでの期間について、企業の理想と学生の希望は、ともに「半年~1年未満」であった。しかし、現実は「3年以上」と理想よりも長めとなった。  また、2013年度にインターンシップを実施した企業は43.5%と、2012年度の39.0%より4.5ポイント増加した。  実施期間を見ると、2012年度・2013年度・2014年度(予定)と年度を追うごとに「1週間以上2週間未満」の割合が減少し、「3日以上1週間未満」の割合が増加した。  実施目的について、前回調査では「学生の就業体験の機会を提供することで、社会貢献する」がもっとも多く、次いで「仕事を通じて、学生に自社を含め、業界・仕事の理解を促進させる」であったが、今回調査では逆転した。  インターンシップに参加した学生は23.9%と、2013年卒の17.4%よりも6.5ポイント増加した。参加期間は「3日以上1週間未満」がもっとも多く、次いで「1日」であった。参加目的は、「仕事理解」「業種理解」「企業・職場の雰囲気を知る」の順で多かった。  インターンシップ参加学生の16.2%が、インターンシップ参加企業に入社する予定である。参加企業ではないが同業種の企業に入社する予定の25.5%と合わせると、インターンシップ参加学生の41.7%が、インターンシップに参加した業種に就職する予定となった。(編集担当:八木大洋)
「就職白書2014」で、2014年卒の入社予定者への企業満足度は、2013年卒比較で1.8ポイント減少し、不満がやや上昇するという結果になった。
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2014-03-12 15:30