ヤーマンは下値切り上げ、悪材料出尽くしで調整一巡して出直り

  家庭用美容・健康機器のヤーマン <6630> の株価は安値圏での調整局面だが、徐々に下値切り上げの動きを強めている。第2四半期累計(5月~10月)の減額修正が悪材料出尽くしに繋がった可能性もあり、調整一巡して出直り展開となりそうだ。   脱毛器や痩身器具など家庭用美容・健康機器事業、および化粧品事業を展開し、大手家電量販店との直接取引やブランド戦略を強化している。13年10月には「スマート家電グランプリ2013秋」理美容家電部門で、当社の「no!no!HAIR DX」「プラチナトルネードEMS」「フェイササイズPlus」が金賞を受賞した。また13年11月には香港大手百貨店「Beauty Avenue」の化粧品フロアに当社専用ブースがオープンしている。   12月13日発表の今期(14年4月期)第2四半期累計連結業績(11月15日に減額修正)は売上高が前年同期比21.2%減の73億80百万円、営業利益が2億45百万円の赤字(前年同期は4億92百万円の黒字)、経常利益が2億21百万円の赤字(同4億65百万円の黒字)、純利益が1億40百万円の赤字(同2億82百万円の黒字)だった。利益重視戦略に転換して販管費削減を進めているが、売上高が期初計画に対して大幅な未達となり、売上総利益が大幅に減少した。   通期見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比16.1%増の225億50百万円、営業利益が同29.5%増の9億円、経常利益が同56.9%増の8億10百万円、純利益が同51.6%増の4億60百万円としている。第2四半期累計の減額幅を考慮すれば通期も減額の可能性に注意が必要だが、大手家電量販店向け卸売事業で直接取引への移行が第3四半期(11月~1月)に本格化する。ブランドイメージ向上に向けた取組強化、新製品投入の効果、直販事業における利益重視の施策の効果などで収益改善を期待したい。   株価の動きを見ると、7月以降は概ね安値圏1200円~1300円近辺のレンジで調整局面だが、8月30日と9月2日の1200円から、11月19日と11月20日の1236円、12月18日の1269円へと徐々に下値切り上げの動きを強めている。第2四半期累計業績の減額修正に対する反応も限定的であり、悪材料出尽くし感に繋がっている可能性もありそうだ。   12月18日の終値1270円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円84銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1138円92銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復している。悪材料出尽くしで調整一巡して出直り展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
家庭用美容・健康機器のヤーマン<6630>(東1)の株価は安値圏での調整局面だが、徐々に下値切り上げの動きを強めている。
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2013-12-19 10:15