エフティコミュニケーションズ調整一巡、成長力評価で上値追い

  LED照明・OA機器販売などのエフティコミュニケーションズ <2763> (JQS)の株価は高値更新の展開が続いている。中期成長力を評価する流れに変化はなく、足元の自律調整が一巡して上値に向かうタイミングだろう。   13年6月にTOBで光通信 <9435> の連結子会社となり、法人向けLED照明・OA機器・スモールサーバー販売などの法人事業、一般消費者向け光ファイバ回線サービス販売やドコモショップ運営などのコンシューマ事業を展開している。LED照明などオフィスの環境・省エネ関連を重点分野と位置付けるとともに、定額保守サービスなどストック型収益の積み上げを強化している。   13年10月にネットワークセキュリティ機器製造・販売のアレクソンを連結子会社化し、13年11月に持分法適用関連会社のグロースブレイブジャパンを完全子会社化した。13年12月にはノンフロン新自然冷媒ガス(R441A、R443A)販売・施工のニューテックを連結子会社化した。オフィスのエアコンの冷媒ガスをノンフロン自然冷媒ガスに入れ替えるだけで空調コストを15~40%削減できるため、空調関連をLED照明に次ぐ環境関連商材として育成する方針だ。   M&Aも活用して新規事業を拡大する一方で、13年7月にマーキングサプライ事業(プリンタ関連消耗品販売)のハイブリッド・サービス <2743> をTOBに応じて売却するなど、グループ経営における事業の選択と集中も推進している。   今期(14年3月期)連結業績見通し(2月10日に増額修正)は売上高が前期比25.9%減の340億円、営業利益が同19.0%増の37億円、経常利益が同21.7%増の40億円、純利益が同39.1%増の24億50百万円としている。法人事業ではLED照明やSOHO向けスモールサーバーなどの販売が好調であり、コンシューマ事業も堅調に推移する。純利益は連結子会社化したアレクソンの負ののれん発生益も寄与する。   来期(15年3月期)もLED照明の販売は、商品ラインナップの拡充効果に積極的なパートナー戦略も奏功して好調に推移する見込みだ。ストック型収益の積み上げ、連結子会社化したニューテックの新冷媒ガス販売・施工の本格展開なども寄与して好業績が期待される。   株価の動き(13年10月1日付で株式100分割)を見ると、13年10月1100円台を直近ボトムとしてほぼ一本調子に水準を切り上げ、高値更新の展開が続いている。3月6日には4065円まで上値を伸ばした。目先的な過熱感などで一旦は利益確定売りが優勢になり、3月12日には3510円まで調整する場面があったが、終値では3680円まで戻している。好業績を評価して全般地合い悪化の影響も限定的のようだ。   3月12日の終値3680円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS215円49銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想に株式分割を考慮した年間40円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS528円30銭で算出)は7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に接近して過熱感が解消した。自律調整が一巡して上値に向かうタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
LED照明・OA機器販売などのエフティコミュニケーションズ<2763>(JQS)の株価は高値更新の展開が続いている。中期成長力を評価する流れに変化はなく、足元の自律調整が一巡して上値に向かうタイミングだろう。
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2014-03-13 09:15