ウィルグループは公開価格を120円下回り2750円で初値、IPOは55社目で「負けなし」記録が途絶える

  ウィルグループ <6089> (東2)が、きょう19日に東証第2部に新規株式公開(IPO)された。公開価格は2870円、公開株式数は84万9000株となっている。寄り付きの売り気配から9時9分に公開価格を120円、4%上回る2870円で初値をつけ、その後は公開価格近辺で売り買いが交錯している。 ■同時IPO4社は3勝1敗と人気が分かれ高安マチマチ   ウィルグループの公開価格は、PER11倍台と割安で今3月期の配当も26円を予定しているが、資金吸収額が24億円とやや大きく、業態も人材派遣業とオールドエコノミーに属し、もともとIPOとして人気薄の東証第2部への上場も響き、不調な初値形成につながっている。   なおきょう19日は、前日18日と同様に同社株を含めて4社が同時IPOされている。同社株より早9時6分にダイキアクシス <4245> が、公開価格1300円に対して51円高、3%高の1351円で初値を形成したおり、これを数に入れると、ウィルグループの公開価格割れの初値形成で、昨年12月20日以来続いていたIPO株の初値形成の「負けなし」記録は55社目に途絶えたことになる。   なおシンプロメンテ <6086> (東マ)は、寄り付きから買い気配値を切り上げ9時53分現在、公開価格950円を240円、25%上回る1095円買い気配となっている。また東証第1部に再上場した足利ホールディングス <7167> は、9時16分に公開価格420円を31円、7%上回る451円で初値をつけ、その後、476円まで買い進まれており、同時IPO4社は、全体で3社が公開価格を上回って初値を形勢(勝ち)する3勝1敗となっている。 ■足利HDは設立以来初の4円配当も支援し大型IPOを通過   きょうIPOの4社で最も注目されたのは、公開株式数が6325万株、資金吸収額が265億円超に達した足利HDだったが、公開価格のPERが7倍台と割安で、今3月期配当も、2008年4月以来、初めて4円配当を予定、さらに日経平均株価が、前日の米国NYダウの292ドル高の急反発を受けて続急伸してスタートしている地合い好転を追い風に無事に大型IPOを通過している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウィルグループ<6089>(東2)が、きょう19日に東証第2部に新規株式公開(IPO)された。公開価格は2870円、公開株式数は84万9000株となっている。寄り付きの売り気配から9時9分に公開価格を120円、4%上回る2870円で初値をつけ、その後は公開価格近辺で売り買いが交錯している。
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2013-12-19 10:45