日本エンタープライズは東証1部市場への指定替えを好感して急反発
コンテンツ制作・配信の日本エンタープライズ <4829> の株価は1月の戻り高値から急反落したが、東証1部市場への指定替えを好感して急反発した。好業績見通しも評価して1月の戻り高値を目指す展開だろう。なお3月28日に第3四半期累計(6月~2月)業績の発表を予定している。
コンテンツ配信などのコンテンツサービス事業と、広告関連や企業向けソリューションなどのソリューション事業、そして中国ではチャイナテレコムの携帯電話販売店運営と電子コミック配信サービスを展開している。配信コンテンツを自社制作して「権利を自社保有する」ビジネスモデルを基本として、13年3月には音声通信関連ソフトウェア開発のandOneを子会社化した。
今期(14年5月期)の連結業績見通し(12月26日に投資有価証券売却益計上で純利益を増額修正)は、売上高が前期比20.9%増の50億円、営業利益が同39.7%増の5億20百万円、経常利益が同27.7%増の5億円、純利益が同60.3%増の5億69百万円としている。主力のコンテンツサービス事業の好調が全体を牽引して、人件費や広告宣伝費の増加を吸収する見込みだ。
コンテンツサービス事業では、交通情報などキャリア定額制サービス向けコンテンツが順調に拡大し、新規スマートフォンアプリ投入も寄与する。ソリューション事業では店頭アフィリエイト広告の販促を強化する。また中国ではiPhone5S/Cの販売開始に伴ってチャイナテレコムの新しい販売奨励金がスタートするようだ。第2四半期累計(6月~11月)の進捗率はやや低水準だったが期後半の挽回が期待される。なお3月28日に第3四半期累計業績の発表を予定している。
株価の動き(13年12月1日付で株式100分割)(14年2月28日付で東証2部市場から東証1部市場へ指定替え)を見ると、全般地合い悪化の影響も受けて1月の戻り高値373円から2月4日の211円まで急落した。しかし素早く250円~270円近辺まで切り返し、さらに2月21日に東証1部市場への指定替えを発表したことも好感して、2月24日には317円まで急伸する場面があった。足元は概ね280円~300円近辺で推移している。
3月13日の終値286円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS15円09銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS101円25銭で算出)は2.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発して13週移動平均線を回復した。サポートラインを確認して強基調に回帰した形であり、1月の戻り高値を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
コンテンツ制作・配信の日本エンタープライズ<4829>(東1)の株価は1月の戻り高値から急反落したが、東証1部市場への指定替えを好感して急反発した。
economic
2014-03-14 09:15