ソーバルは下値を固めて出直りのタイミング、好業績に評価余地

  ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて調整局面だが、下値を固めて出直りのタイミングだろう。好業績に評価余地があり、4月10日予定の前期決算発表が接近して期待感が高まる可能性もあるだろう。   ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。   前々期(13年2月期)の顧客別構成比はキヤノン <7751> グループが約7割を占め、ソニー <6758> グループ、富士通 <6702> グループ、NTT <9432> グループと続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。さらに12年9月には、オムロン <6645> 向けが主力のモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化した。顧客の多様化も進めている。   また3月12日には新規事業部を新設すると発表した。既存ビジネスの枠にとらわれない自由な発想で新規事業の立案検討を行い、事業化を目指すとしている。   前期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前々期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。主要顧客向けの派遣需要が好調に推移し、新規受注やMCTECの通期連結も寄与する。企業収益の改善に伴って新製品開発関連の引き合いが増加し、優秀な技術者に対するニーズが高まっている。   第3四半期累計(3月~11月)の進捗率は営業利益が87.4%、経常利益が88.2%、純利益が93.2%と高水準だったため、通期増額の可能性があるだろう。景気回復を背景として製造業では技術者不足が深刻化しているため、エンジニア派遣および受託開発需要は高水準に推移して、今期(15年2月期)も好業績が期待される。なお4月10日に前期の決算発表を予定している。   株価の動きを見ると、1月の戻り高値863円から反落し、全般地合い悪化の影響を受けて2月4日の786円まで調整した。その後一旦は820円台まで戻す場面があったが、やや反発力が鈍く3月6日には786円まで調整して2月4日安値に面合わせの場面があった。ただし足元は概ね790円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。   3月13日の終値793円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、昨年12月安値760円まで下押す動きは見られず、下値を固めて出直りのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフト開発技術者派遣のソーバルの株価は、全般地合い悪化の影響を受けて調整局面だが、下値を固めて出直りのタイミングだろう。
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2014-03-14 09:45