マルマエは反発のタイミング、受注好調が支援材料
精密部品加工のマルマエ <6264> (東マ)の株価は、2月27日の業績増額修正を好感する場面があったが、その後は全般地合い悪化の影響も受けて水準を切り下げた。ただし下値支持線に接近して反発のタイミングだろう。受注好調と収益改善期待が支援材料だ。
半導体やFPD(フラットパネルディスプレー)などの製造装置に使用される真空部品や電極などの精密加工事業を展開し、新規分野として光学装置分野も強化している。
2月27日に今期(14年8月期)第2四半期累計(9月~2月)および通期業績(非連結)見通しの増額修正を発表した。通期の売上高は2億30百万円増額して前期比16.2%増の13億50百万円、営業利益は50百万円増額して同20.6%減の1億円、経常利益は50百万円増額して同33.6%減の85百万円、純利益は50百万円増額して同11.1%増の90百万円とした。
半導体分野の受注が好調に推移し、光学分野の新規案件受注も寄与する。増収効果で営業減益幅が縮小する見込みだ。純利益については従来の減益予想から一転して増益予想となった。なお第2四半期累計業績については12月27日に次いで2回目の増額修正となった。
3月8日に発表した14年2月度の月次受注残高(速報値)は、FPD分野が8百万円、半導体分野が72百万円、その他が1億91百万円、合計が2億72百万円(前月比16.5%減少、前年同月比45.9%増加)である。半導体分野の受注・出荷検収が好調に推移した。光学分野も受注が好調で、出荷検収が開始された。今後の見通しとしては、停滞していたFPD分野は3月に入って改善傾向であり、半導体分野は受注品種・数量とも増加傾向のようだ。
株価の動き(14年3月1日付けで株式100分割)を見ると、全般地合い悪化も影響して1月の戻り高値920円から2月4日の562円まで急反落した。ただし素早く切り返しの展開となり、2月27日には業績見通し増額修正を好感して850円まで急伸する場面があった。足元は再び全般地合い悪化の影響を受けて600円台前半まで水準を切り下げているが、2月安値まで下押す動きは見られない。
3月13日の終値634円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想に株式100分割を考慮したEPS51円58銭で算出)は12~13倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線が下値支持線の形だ。下値支持線に接近して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
精密部品加工のマルマエ<6264>(東マ)の株価は、2月27日の業績増額修正を好感する場面があったが、その後は全般地合い悪化の影響も受けて水準を切り下げた。
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2014-03-14 09:45