日経平均は488円安、下げ幅は2月4日以来の大きさ

 14日の日経平均株価は前日比488円32銭安の1万4327円66銭して取引を終えた。下げ幅は2月4日(610円安)以来の大きさ。  クリミア情勢に加え、中国経済の先行き不透明感もあって、リスク回避の動きが加速した。売り一巡後も戻りの鈍い展開となり、ドル・円が前日比で約1円円高が進むなど、円が対主要通貨で上昇し、アジア株も軟調に推移したことから、日経平均は後場に下げ幅を500円超に拡大した。  東証1部では、全33業種が下落する全面安商状。コマツ <6301> など機械株や、ニコン <7731> など精密機器株、京セラ <6971> などハイテク株の下げがきつかった。横浜ゴム <5101> などタイヤ株や、トヨタ自動車 <7203> など自動車株もさえない。  個別では、15年1月期で4割減益を見込んだイーブックイニシアティブジャパン <3658> が大幅安となり、東証1部で値下がり率トップ。14年3月期業績予想を下方修正したキーウェアソリューションズ <3799> も軟調に推移した。14年10月期第1四半期で赤字だったシステム ディ <3804> も下げ幅を拡大。オリコン <4800> 、Jストリーム <4308> など直近で急上昇していた銘柄も利益確定売りに押された。  一方、システム・テクノロジー・アイ <2345> は連日でストップ高を付けた。個別業績予想の上方修正と、連結業績予想を開示したアルデプロ <8925> も急伸。14年10月期第1四半期で黒字に転じたTASAKI <7968> は一時ストップ高。1部銘柄に指定され、記念配当も発表したコタ <4923> も買いが優勢となった。(編集担当:宮川子平)
14日の日経平均株価は前日比488円32銭安の1万4327円66銭して取引を終えた。下げ幅は2月4日(610円安)以来の大きさ。
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2014-03-14 14:45