京進は好業績を評価して昨年4月高値を目指す
学習塾の京進 <4735> (東2)の株価は、2月の戻り高値の人気が続かず一旦反落したが、下値を切り上げる展開が続いている。好業績を評価して昨年4月高値を目指す展開だろう。
京都・滋賀エリアを地盤に、集合学習塾「京進」(小中部、高校部)と個別指導教室「京進スクール・ワン」を主力として学習塾事業を展開している。さらに新規事業分野として、英会話事業、幼児教育事業、日本語教育事業、保育事業、リーチング教育事業(子会社アルファビートの研修事業)などの教育関連事業にも領域を広げ、個別指導教室「京進スクール・ワン」はFC展開を強化している。13年3月1日時点の拠点数は全国323拠点で、海外は米・独・中国・タイ・ベトナムに進出している。
長期目標の「2025年構想」では、売上高3000億円、京都・ニューヨーク・デュッセルドルフ・北京の4本社制、社員数1万人、100の子会社、100人の社長、そして生徒数50万人などを掲げている。
今期(14年5月期)連結業績見通しについては、前回予想(7月12日公表)を据え置いて売上高が前期比2.8%増の101億79百万円、営業利益が同26.3%増の3億24百万円、経常利益が同34.1%増の3億円、純利益が同2.6倍の1億01百万円としている。学習塾事業での生徒数の増加や料金改定効果、校舎統廃合による費用削減効果、その他の教育関連事業への積極展開などで増収増益見込みだ。
第2四半期累計(6月~11月)は、直営校舎を統廃合した影響で期中平均生徒数がやや減少したが、料金改定効果や校舎統廃合に伴う費用削減効果で2桁営業増益となり、通期見通しに対する進捗率も売上高が50.8%、営業利益が101.2%、経常利益が107.0%、純利益が164.4%と高水準である。受験生の卒業で生徒数が大きく変動し、新学期を迎える春季が最も低下する。さらに季節講習の実施でも授業料収入が変動するため上期の構成比が高い収益構造だが、通期上振れの可能性もあるだろう。
株価の動きを見ると、1月の237円から全般地合い悪化の影響で反落し、2月12日に一転動意付いて戻り高値となる248円まで急伸する場面があったが、人気が続かず足元は概ね200円近辺で推移している。ただし下押す動きは見られない。200円近辺で下値を固める動きのようだ。
3月14日の終値197円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS12円04銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円30銭で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS273円16銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。日足チャートで見ても25日移動平均線突破の動きを強めている。今期好業績を評価して動意のタイミングが接近しているようだ。昨年4月高値255円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
学習塾の京進<4735>(東2)の株価は、2月の戻り高値の人気が続かず一旦反落したが、下値を切り上げる展開が続いている。好業績を評価して昨年4月高値を目指す展開だろう。
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2014-03-17 09:15